ここは何処だろう…?
街明かりが華やかに踊り、冷たい風が頬をなでる。
寒さに耐えかねて、私は、そばに落ちていたライターを手に取った。
…駄目だ、オイル切れのようだ。
何故か胃の中が焼けつくように痛む。
いや、恐らくそんな気がしているだけで、実際は微塵も痛くはないのだろう。
突然、目の前の光景が変化した。
光のあふれる昼下がり…
…!?
私は何をしているのだろうか?
私は、女の子の首を絞めている!
体が言うことをきかず、手がとまらない。
それに、この女の子は…?何故か、小さい頃の私によく似ている。
私は、泣き出しそうな目で女の子を見ていた。
全てが、そう嘘なら…ほんとに、よかったのにね…。
また変わった。今度は、何かの機械の内部のような、
得体の知れない場所だった。訳がわからなかったが、
周囲は青い光で満たされ、綺麗。
「ここのもっと奥深くまで落ちていけば、さっきの女の子も許してくれるのかな?」
そんなことを考えながら、私は機械の奥へ飛び込んだ。
…というところで、私は目を覚ました。
どうやら、本当に全て嘘だったようだ。よかったぁ…。
時計を見ると、午前二時だった。
私は、再び眠りについた。
…また同じ夢だ。
いや、正確には同じではないのだが、
周囲の光景からしてもう嫌な予感しかしない。
ベランダの向こう側から、階段を昇ってゆく音が聞こえる。
夕暮れは拡散し、陰りだした空が窓ガラスに、部屋に落ちる。
泣きはらしたような陽の赤が、私を包み込む。
ここからは、さっきの夢と同じだ。
君の首を絞める夢を見た
春風に揺れるカーテン
乾いて切れた唇から、零れる言葉は泡のよう…
ここに飛び込めば、この夢の記憶が真っ白に溶かされて消えて、
また昔みたいに眠れるようなそんな気がする。
そう、もはや言うまでもなく、私はあの機械の中にいる。
…というところで、また目が覚めた。
三度寝するなんて初めてだなどと訳のわからないことを考えつつ、
今度はできれば楽しい夢を見たいと願いつつ、私は眠りについた。
今度はさっきまでの夢とは少し違う。
時計の秒針や、テレビの司会者や
そこにいるけど 見えない誰かの笑い声が、飽和して反響する。
速く激しい耳鳴りのように、消えない、止まない。
この声は何だろう?
…いや、私はこの声を知っている。
…これは、幼い頃の私の声だ!しかも、その声は一人ではなかった。
その声は、いつまでも大人になれないでいる私を嘲っていた。
「いつまでこんな夢にうなされて生きるの?」
「いつまで私たちといっしょにいるの?」
「もういいよ。あなたは一生子供のままなの。」
気付けば私は泣き出していた。
「嫌だよぉ…大人になりたいよぉ…」
私がそう言うのと同時に、幼い私は消えていった。
誰もみんな消えてく夢を見た
真夜中の 部屋の広さと静寂が
胸につっかえて
上手に 息ができなくなる…
私は、ふとあることを思い付いていた。
こう考えれば、さっきまでの夢で、
幼い私を殺そうとしていたのにも説明がつく。
(幼い私が全部消えれば、大人になれるのかな?)
となると、残るは一人。そう、この夢の主人公である、自分自身だ。
待ってましたとばかりに、例の機械の中へと場面が移った。
(この機械の奥に飛び込めば、幼い私は全部消えて、大人になれるんだ。)
私は、機械の奥へと飛び込んだ。
こうすれば、幼い私はきっと眠るように消えていけるんだ。
私のいない朝は
今よりずっと 清々しくて
心の歯車が噛み合った
きっと そんな世界だ。
私は目を覚ました。
「なんだぁ…やっぱりなんにも変わってないやぁ…」
少しがっかりしたが、悪夢にうなされることはもうないと思う。
少しだけ、大人になれた気がした。
コメント0
関連動画0
オススメ作品
Hello there!! ^-^
I am new to piapro and I would gladly appreciate if you hit the subscribe button on my YouTube channel!
Thank you for supporting me...Introduction

ファントムP
ハローディストピア
----------------------------
BPM=200→152→200
作詞作編曲:まふまふ
----------------------------
ぱっぱらぱーで唱えましょう どんな願いも叶えましょう
よい子はきっと皆勤賞 冤罪人の解体ショー
雲外蒼天ユート...ハローディストピア

まふまふ
A1
幼馴染みの彼女が最近綺麗になってきたから
恋してるのと聞いたら
恥ずかしそうに笑いながら
うんと答えた
その時
胸がズキンと痛んだ
心では聞きたくないと思いながらも
どんな人なのと聞いていた
その人は僕とは真反対のタイプだった...幼なじみ

けんはる
chocolate box
作詞:dezzy(一億円P)
作曲:dezzy(一億円P)
R
なんかいつも眠そうだし
なんかいつもつまんなそうだし
なんかいつもヤバそうだし
なんかいつもスマホいじってるし
ホントはテンション高いのに
アタシといると超低いし...【歌詞】chocolate box

dezzy(一億円P)
むかしむかしあるところに
悪逆非道の王国の
頂点に君臨するは
齢十四の王女様
絢爛豪華な調度品
顔のよく似た召使
愛馬の名前はジョセフィーヌ
全てが全て彼女のもの
お金が足りなくなったなら
愚民どもから搾りとれ...悪ノ娘

mothy_悪ノP
(Aメロ)
また今日も 気持ちウラハラ
帰りに 反省
その顔 前にしたなら
気持ちの逆 くちにしてる
なぜだろう? きみといるとね
素直に なれない
ホントは こんなんじゃない
ありのまんま 見せたいのに
(Bメロ)...「ありのまんまで恋したいッ」

裏方くろ子
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想