気付かないで　そうやってくんだろ？
行き交う風に揺られるキミさ
遠ざかるうろこ雲のようにやがて見えなくなって

ガレキの上　転がってるんだろ？
凍える夢に怯える日々さ
割れた鏡に映る夕日が寂しそうに笑った

交差して離れてく道　あの日　彼は　木の葉散らして
折れ曲がった方位磁針で　今　僕は　落ち葉集め
この胸に残るのは時間比例の平行線と乱反射して曖昧な記憶だけさ

傷つくのは　戦ってるからだろ？
飛び交う嘘に気付かないフリさ
窓を叩いた.　光と音が溢れて　サヨナラさえ　消えた

無邪気さを切り取って投げる
僕が今ここにいる意味なんて知らないよ

声枯らして　横になってるんだろ？
静かな夜に染み入る雨さ
ここで芽吹いた見果てぬ感情は嬉しそうに笑った