「いいですか、王女!くれぐれも、勝手な行動はしないでくださいね?」


朝食を食べ終えた僕たちは、王女の希望で隣国である緑の国へ来ていた。

王女は動きやすい服に着替え、どこからみても普通の女の子だ。


「わかってるよぉ…」

「はいはい、わかりました」

「レン。早く行こっ!」


王女は、僕の腕を引っ張って、どんどん進んでいった。


「わかったから、もっとゆっくり行って!リン」






・・・


それから数時間。

王女ははしゃいではしゃいではしゃぎまくった。

かわいい物を見つけたら、僕に見せて。
おいしそうなものがあったら、二人で食べた。


「レン、次はあっち行ってみようよ~」


でも、この王女は休むことを知らなかった。
今まで他国に来たことなんてなかったから、疲れなど感じないのだろう。


「リン!待って…」

「きゃっ」

前を見ずに走っていた王女が、誰かにぶつかったようだった。


「リン、大丈夫!?」

「すみません!私、前を見てなかったから…」

「ううん、こっちこそごめん。あっちにあるアイス屋さんに早く行きたくて、急いでたんだ」


王女がぶつかったのは、青い髪をした、男の人だった。

手にはアイスを持っている。


「すいません、リンがぶつかっちゃったみたいで…」

「いいよ。元気な子だね。名前はなんて言うの?」


男の人は、本当に怒ってなどいないようだった。


「リン…です。黄の国から来ました」

「ああ、隣の国から来たんだ…。僕はカイト。青の国から来た。よろしく」


カイトさんが差し出した手を、王女は握った。


「っと…、早く行かないとな…。それじゃ、また。リンちゃん」

「あ、はい。また…」

僕も軽く頭を下げる。


「リン、怪我、ない?」

「うん。大丈夫…」


そう言う王女の目は、いつまでも、カイトさんが消えていったほうを見つめていた。







ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

悪ノ召使 ~二次創作小説④~



青い人登場。

リンちゃん恋しました。

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投稿日:2010/02/21 12:09:12

文字数:822文字

カテゴリ:小説

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