【A】
虹彩に綴じた 幻想(ゆめ)の海
泡沫の鍵は 糸に絡んだ
金色の飛沫 空に散って
感覚は閉じた 所詮夢

【B】
立ち込める 暗い大気
肩並べる 灰色のビル
止まない現実 嗤い嗤って
夢から醒めた 瞳削った

【サビ】 
手をのばしてみたら ふわり
何もつかめない 無常感
涙は 重力知らずに 宇宙(そら)へ
待って待って 甘い指
私+(たす)君=(は)0
カミサマにだけは 祈らない



【A】
壊れたラジオは 部屋の隅
ベッドに腰掛け 壁を見つめた
街満たす声に 耳を塞いで
世界から逃げる 夢の中へ

【B】
眼を瞑る 光溢れ 
幻想(ゆめ)彩る 花が咲いてく
喚起される音 歓喜する声
”夢に落ちてく” 私微笑った 

【サビ】
此処から出られない ひとり
夢に逃げている 「弱いね」
小鳥の 歌声途切れて おわる
知って知って 此処にいる
私-(ひく)君=0
カミサマにだけは 祈れない



【C】
緩やかに死んでいく 感覚
君の声も 消化して消えて
悲しい関節 視界遮り
冷えた炎に そっと包まれた


【サビ】
檻から出られない わたし
汚い世界は いらない
君すら 此処で汚れてく 馬鹿ね
わたしわたし 汚れない
私+君=0
カミサマにだけは 祈らない

【サビ】
此処から出ないから わたし
ずっと幻想の中 生きるの
堕ちてく 体 君見てる 「キレイ?」
わたしときみ 相容れない
私-私=0
カミサマ知らない この世界


【A】
世界に呑まれる 二秒前
君の唇に 現実(イマ)を塗りつけた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

幻想逃避行

こちらも辛口作詞コラボにて、作詞コンペディションにださせていただいたものです。
大変に有り難いことに第二位を頂きました。

大人になるにつれて自分が思い描いていた世界でないことを知って、それに憤り、だから夢に逃げる。って歌。
言葉選びに凄く気を使いました。

閲覧数:107

投稿日:2009/02/03 00:58:29

文字数:660文字

カテゴリ:歌詞

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