笑って見せて。　影が隠すから
見たくないもの　全部染め上げて
新しい朝、なんてありもしないものを　
望んでは泣くのね

捨ててしまえば　楽になれると
優しい声も　眩しい過去も
手に入らない、　そうさ　それを羨んで、

今日も息をする

「日常を送ることが幸せなんでしょう」
軽々しいく吐いてみせた
嫌なことなんてさ、毎日あるもんさ
言い聞かせて　今日も「おはよう」
平等に過ぎる　1秒の刻み
欠伸を堪えて動く心臓
使い古された言い文句でさえ
良い事に見える、アブラカタブラ

貼り付けた笑顔も　嘘くさい褒め言葉も全部　
偽物とわかってたんだろ
それでも　いいよと　受け入れたのは君だ
頸に食い込んだ真綿

笑って見せて。　下手くそでいい
泣くなんてさぁ、　許せるはずない
昨日捨ててきたはずの　嫌いな自分さえ　
殺せないくせに

捨ててしまえば　軽くなれると
幼い日々も　救いの言葉も
抱えきれない、　そんな　吐き出した罪さえ

嘲笑うんだ

何がいけない、何が正しい
手を伸ばして、動いたんだ
踏み台でしかない存在だった
それを突き付けられただけだろう
言葉にしない、態度の証明
僕にとって　君はあの子だ
曝け出してった　過去の傷口

無意識に抉って楽しかったかい？

笑って見せて。　影で覆うから
見たくないもの　消えはしないけど
忘れる事を許さない　都合悪く人は
作られてるんだね

捨ててしまえば　楽になれると
上辺の穏和　嘘の優しさ
剥ぎ取った皮　その下、見下した瞳が　
「お前なんていらない」

笑って見せて。　騙されるから
泣くことなんて　許されはしない
笑って吐き出した、「知らないはずだろう」　
目は語るのに

捨ててしまえば　軽くなれると
等しくはない　価値も重さも
その一歩踏み出した。　今日初めて空が

綺麗に見えた



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