花柄の記憶が馨れば
白昼夢上ル嵐の夜更け
からからと鳴らした飴玉
噛み砕きながら夏になる

紫陽花は濡れそぼり
道すがら哲学に耽り
上手く尋ねた後悔を
螺旋の階段に喩えてみたり

あなたが似合うと云ったから
また今日もポニーテール揺らして
少し泣きそうよ
湿った酸素はそのうちに
燦々と注ぐ陽射しが
渇かしていくのでしょうけれど、眩んで


貝殻の夢路を辿れば
月渡り東入ル幻想郷
息奪う坂道の先に
「何かある気がする」なんてね

紅葉はまだ遠く
竹林の小径涼やかに
下手に連ねた言い訳を
どういうわけか愛しく思います

あなたは何処にもいないのに
また今日も砂泣く琴引浜
叶いそうもない
溶け出す氷はそのうちに
しとしとと降る雨垂れと
混ざり消えいくのでしょうけれど、惜しくて

何れは無くそうか永遠
耳朶のギター、センチメンタル
少し泣きそうよ
湿った酸素はそのうちに
燦々と注ぐ陽射しが
渇かしていくのでしょうけれど、眩んで

眩んだ

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邂逅夢見ル小路にて

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投稿日:2015/09/23 20:27:01

文字数:420文字

カテゴリ:歌詞

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