微睡みの淵
胡蝶が見せる夢
酔いもせず
柔き光が見えた
瞼の裏
小さき子の掌(てのひら)と
柔く白く 無垢なりし顔
知らぬ故にこそ
何もかも澄んで新しく
せめて優しいけしきが欲しい
内と外で汚れ曇る窓
さうして覗きこんだ先
かんばせ潜む涙
零れた水面
映る丸の像
曇り空に静かに浮かぶ
世の灯
さよなら 私のムーンライト
花も香りもやがて散るけれど
変はらぬ何かを求め歩いてきたんだ
一期長しと人は云ひ
時に短しと 嘆きけり
諦めに咲く希望
果たせない故の絶望
太く短い
終はりは来ない
途切れぬ限り最後はやせ細る
きっと誰もが迷ひ行く
やがてはいたちのみち
仮初のネクター 白色フレーバー
飲み干しても変わりはしない
だけれども
無意味を集めたミッドナイト
良きも悪しきも全部我が世だし
朽ちて空に還るのなら
彷徨い果ててくまでに
今からがハイライト
この無常の後に待つものを
思い出として持って行こう
空のあなたへ
いつかは月も消えて
何もかもさめてしまうけど
まだ この日々に酔ってる
いま ふかきゆめみし夜
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