湯冷め的な虚無感は
一、二限のクロールの所為
劈くクロラミンの臭い
肌に引っ付いたカッターが苛つく

教壇の声<人が死ぬ漫画の考察
藁半紙を配布する
序でだった筈の
絵しりとりがメインになった
空きっ腹のB校時

前述の漫画の新刊を買って
誰かん家に放課する計画を立てる
さよなら三角 また来て四角
その1500㏄単独で飲みきれんの?

窓は半開きさ
初夏をダウンロードして呑気
潰せんくらい小さい暇を
暇って呼んで騒いで
一方私服に着替えるのも
煩わしがって
カッター皆引っ付いたまんま

新刊の樹脂を脱がせて気付いた
確認を怠って初回を
普通の倍で買って 全く不要な付録が
馬鹿みたいに封入されていたって事

湯冷め的な虚無感の
理由は最早言うまでもない けど
悔恨の念<ネタ話の安上がり

委ねるのもまた一興
そういった胸懐を
成り立たせてる支柱の
全ては紛れなんだ

窓は半開きさ
初夏をダウンロードして呑気
潰せんくらい小さい
虫ですら暴れ回って
結局等分したコーラ
「何も無い」で割って飲み干した

窓は半開きさ
初夏をダウンロードして呑気
慣れた風景も移ろえば異国の様相
日常系を更に薄めた侘び寂の権化
とっても贅沢な話だった

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

空隙町の需給-歌詞

閲覧数:105

投稿日:2020/04/03 23:57:08

文字数:520文字

カテゴリ:歌詞

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