広い広いお屋敷に私は独り生きていた
パパはいつもお仕事ばかり
ママはいつのまにかいなくなった
お食事を運ぶメイドさんは脆いガラスを扱う様
だから独りで生きていたのよ

本当はお外に行きたかった
お友達がほしかった
でも、私の足はベッドに投げ出されたまま動かない
いいのよ。どうせ、ここまま終わっていくのだから。

「はじめまして」
いきなり現れたきみは
本当にいきなりすぎて何者だろうと疑った
天使?悪魔?
そんなことは関係ない
きみが何でも私を楽しませてくれればね



広い広い手入れのされていないお庭があった
老いた木が不揃いに生えて
痩せてしまった土地がむき出しに
蝶も蜻蛉も飛ばない 一匹の蟻も見つけられない
それは私の世界に似ていた

本当にそれは魔法のようだった
モノクロ絵画だったソレは
私が目をつぶった瞬間に鮮やかな色が乗った
どうして?素敵。このまま外に飛び出したいわ。

「連れて行くよ」
いきなりそう言うきみは
私の張り付いて動かない足にも魔法をかけた?
「動く?」「動く!」
こんなことがあるのかしら
きみはなんだか御伽噺の魔法使いみたい



それから私はふたりで生きていた
モノクロ世界だったココは
きみが乗せるたくさんの色で眩しく輝いて
幸せ。綺麗。このままずっと続けばいいのに。

「もう大丈夫」
いきなり呟くきみの
瞳に映る私はほんの少しユラユラ揺れた
なんで?待って!
そんな酷い、きみはいつも・・・
きみは周りと溶け合ってもっと綺麗に色が乗った


ライセンス

  • 非営利目的に限ります

白黒わたし

小学生の頃読んだ絵本をふと思い出したので
その本を思い出しながら書いてみました。

正直なところタイトルを覚えていません;
ストーリーもほとんど覚えていません;
でも、とても好き好んで読んでいた記憶があります。

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投稿日:2011/11/12 17:31:44

文字数:647文字

カテゴリ:歌詞

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