◆妄想物語です◆双子設定完全無視してます◆


「だーかーらっ!!音程が違うんだってばぁぁぁ!!」
「ごごごご、ごめんっ…」

いつものレコーディングスタジオ。

「もう、しっかりしてよね、レン!!」
「うう…ごめん…」

いつもみたいにダメダメな私の鏡。
ちょっと涙目で私を見つめる。

「もう今日はやめて明日にする?」

私はわざと優しく言う。
そうしないと今日はいつまでたっても終わらないから。

「ううん、今日やる」
「えっ、な…なんで?」

予想外の答えに、私は少し動揺しながら聞く。

「だって明日は遊園地行くんだろ?」
「あ…」

すっかり忘れていた。
3日前、遊園地に連れてって!と言ったのは私だ。

「…もう、いいよそんなの」
「なんで?」
「…だって、レン音程とれないじゃない。今日練習してきて明日でいいわよ」
「…リンが行きたくなくても俺が行きたいの」
「じゃあ、カイト兄とでも行けばいいじゃない」
「違うよ。俺は、リンと2人で行きたいの」

レンはそういうと少し目をそらした。

「…あっそ…」

私は下を向きながらマイクの前に立つ。

ヘッドホンからイントロが流れ出す。
向かい合ってるレンの顔が歌う時の顔になる。
真剣な瞳。
私の鼓動が少し速くなる。

必死に歌うレンにドキドキしてる。

気付いたら曲は終わっていた。
ガラスの向こうからOKの声。

「…やればできるじゃん」
「まあな」

そう言ってレンは にっ と笑った。



「―レン、次あれ乗ろっ!」
「…ちょっと休憩はないの…?」
「ない」

さっきからジェットコースターにレンを連れまわしてる。
なんだかんだ言って付き合ってくれる。

「あっ!!!」

走っていた私はあるものに目を奪われて止まった。

「あれっ、可愛いっ!!」

私はくるりと方向を変えて、レンの手をつかんで走る。

UFOキャッチャーのうさぎのぬいぐるみ。

「超可愛いっ!欲しいっ!!」
「…とってやろっか」

期待していた言葉。
でも本当に言ってくれるとは思ってなかった。

「とれるの?」
「任せろ」

そう言って100円玉を入れる。
何故か慣れた手つきでボタンを押す。

手が男の子だなぁ。
そう思って視線を上に移す。
やっぱり似てるようで私とは違う。
やっぱり男の子。

「ほら、とれた」

レンはぬいぐるみを投げた。
うさぎは私の手にすっぽりと収まった。

「あ、ありがと」
「どういたしまして」

笑ったレンの顔は
やっぱり私と一緒だった。


「―リン、そろそろ帰ろうよぉー…」
「だめっ!観覧車乗るのー♪」

あたりはもう真っ暗。
遊園地も閉園間近。

停止直前の観覧車に駆け込み乗車。

「ほら、レン!すっごい綺麗だよぉぉっ!」
「まだちょっとしか進んでないよ」
「でもでもっ!ほらぁ!さっき乗ったジェットコースターが光ってるよー!!」

観覧車の頂点まで5分。
私ははしゃぎまくり。

「レン、てっぺんだよー!!なんかみーんな私の物みたいー!」
「バカ」

そういってレンは鼻で笑う。

「ちょっとお、何笑ってんのよっ!!」

向かい合って座っていた私はレンの横に移動する。
レンの脇腹を突っつく。

「やめ、痛いっつーの!」
「バカって言ったお仕置きーっ!」

観覧車が揺れる。

「リン!」

いきなり大きな声で呼ばれて、私の手が止まった。

「な、何よ」
「すっごいベタなんだけどさぁ…」
「うん?」
「…キス、してもいい?」
「…な、なんで…」

レンは私の「いいよ」を待たずに
私の頬に唇をつけた。

「…」

私は無言になる。
顔が熱くなるのが分かった。

「…可愛い」

レンが優しく笑う。

「な、なによっ!レンのバカァッ!」

私はレンの頭をパーで殴りまくる。

「ご、ごめん!痛いっ!」
「もう、レンなんか嫌いだもん!!」
「…俺は好きだよ」

再び私の手が止まる。

「俺リンの事…好きだよ…?」
「…」

そして再び無言になる。

「…ごめん…嫌いじゃない…」

少し沈黙が続いて私は口を開く。

「好き」

私はレンから目をそらして呟いた。

レンはもう一度笑って
私の唇に唇をつけた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

遊園地。

なんかいろいろやっちまいました。すみません。
自重したかったんですけどね…できませんでした。
違うんです、ショタレンとイケレンのギャップが好きなんですうううう!!!
その割にはイケレンばっかの気がします。
なんか…ほんとにすみませんです。

閲覧数:880

投稿日:2009/08/12 11:42:26

文字数:1,748文字

カテゴリ:小説

  • コメント2

  • 関連動画0

  • 羽音

    羽音

    ご意見・ご感想

    >>gin様
    ありがとうございます!
    wktkしていただいたとは感激です!
    ギャップいいですよねーうふふ(
    書いてて気づいたのですが、活発なリンと乙女なリンのギャップにも弱いみたいですw
    また妄想が炸裂したら書きに来ますね。ありがとうございました!

    2009/08/12 22:21:48

  • gin@燃え尽きた

    gin@燃え尽きた

    ご意見・ご感想

    初めまして、タイトルからして王道だなーと思いながらwktkしながら読ませてもらいました。

    自分もショタレンとイケレンのギャップ好きですよ!
    特にイケレンがかっこいいとなお萌えます(

    でもこの小説のリンも好きだなぁーと画面の前でニヨニヨしておりましたw
    レンにデレてるときとかはしゃいでるときはリンらしくてとっても良かったですっ

    これからも期待しております、それではまた。

    2009/08/12 20:48:58

オススメ作品

クリップボードにコピーしました