暗闇の向こうで誰が呼ぶ?

「無機質な声」

目の前に広がる一滴のにじんだ絵の具
もう描くことはない
それでもあの道で手を振る二人はどこかでなぞる

「憧憬」

ただひとつ・・・
抱きしめたひとつの意味の答えに気づけず
ただ流された日々にしがみつき悔いた・・・

届かない

目の前に転がる時計の秒針が止まらずにいる
どうして誰も疑うことなくそれを受け入れるの?

帰り道に気づいた
夕闇に飲み込まれていく鮮やかなあの色は描けない

立ちすくんだ・・・

そう戻ることはない 暗闇に続くこの道を

でもせめて


「光を灯して・・・」


ひと破片のパンを握り締めて行く
道標には塗りつぶされた絵の具の地図を
届くならどうか一筆でも記して この地図に広がる道を
ひとつの紙に描くのはひとつじゃなく無数の微笑

抱きしめた ひとつ
流された日々は もう

目の前に転がる時計の秒針は止まらずにいる
にじんだ絵の具の地図を見つめて笑う
あの日々はひと破片の記憶と共に消えてく
それでも見つかる
ひと破片の想いは胸に届いていた

抱きしめた ひとつ

「あの頃の想い」
「綴られた景色」
「失くしてた道標」

抱きしめた胸にいつまでも響く

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

破片(かけら)

自作曲、「破片」の歌詞の原文です。
結構助詞を省いたりするのでその辺を意図が伝わりやすいように変えてます。
それでも今回は(も?)抽象的ですが。

閲覧数:135

投稿日:2008/05/26 00:51:29

文字数:516文字

カテゴリ:その他

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