お願い神様

あなたはいつも私の目を見ていたけれど私の心は見ていなかった
私の心を奪ったくせに私に奪わせてはくれなかった
最初はね自信、あったんだよ
あなたに愛される自信
そしてあなたを一番愛してるって
そう、大声で叫べた
でもね、今は……

ねえ、神様私のこと、見えていますか？
あなたを信じたことなんてないけれど、もうあなたしか……
お願い、神様！

あなたは私に言ったよね愛してるってあの言葉
いつものように私を見て決して私を映さないで
本当にね、嬉しかったんだよ
あなたと言葉を交わせるだけで幸せだった
例え心の底では解っていても
どうでもいいくらい
けれど、あなたは……

私にはあなたしかいないけれど
あなたのたったひとりは私じゃない
私はあなたの全てに心揺れるのに
あなたを動かすのは私じゃない
叫びたい「あなたが好き」って私の想い
心から思っていることなのにそれを阻むものは何？
言っていいのは私じゃないってそう思わせるものは何？

ねえ、どうして……？

教えて、神様私、間違っていましたか？
あの人に感じた運命は、あなたからではないのですか？
あの人の微笑みは甘い囁きは優しい指先は
あなたが与えてくれたものじゃなかったの！？

わたしはこんなにも　こんなにもこんなにもこんなにも！
……彼を、愛しているのに
あの人の心には……

あなたが叶えてくれなかった私の願いは
一体誰が叶えてくれるの？

ねえ、神様何故、
（私の目に彼を映したのですか）