#5「君たちは、実に無関心だなぁ」



「ふ、ふざけないでよ!」


テイの怒号ともとれる声が家中に響く


「わかったわよ!私、こんなところ出て行く!」


玄関のドアがバンッと音を立てて、勢いよくしまった









「え?なにこれ?何?この急な展開?」


テトがリビングできょろきょろしている


「さぁ?これ、いつもの『君たちは、実に…』っぽくないですね?」


ルコは落ち着いた様子でソファに座っている


「というか、テイはどうして家を出て行ったの?」

「僕にはわかりません」


ルコが首を振る


「う~ん…テイ、誰と口論していたのかな…」

「そりゃ、やっぱり…マスターじゃないでしょうか?」


この家にはテト、テイ、ルコ、しるるの4人しかいない

テトとルコが相手じゃないのなら、自然的にそうなる


「テイ先輩は…「ふざけないでよ!もう知らない!私、こんなところ出て行く」って言ってましたよね?」

「うん…大きな声だったから、聞き間違いはないと思う……」


テトがうつむいた


「でも、すぐに帰ってくるんじゃないですか?」


ルコは楽天的な意見を述べる


「うん…他に行くあてもないはずだしね………」


そう思うとテトも少し安心したように、ほっと胸をなでおろした

しかし、次の瞬間、テトはおかしいことに気づく…




「……あれ?ちょっとまって…」

「どうかしました?テト先輩?」


テトが難しい顔をする


「いや…今日、しるる…朝、出かけて行かなかったっけ?」

「そうですね………」

「じゃぁ、一体、誰と話してたの?!ま……まさか!幽霊とか?!」


テトが両手で自分の腕をつかんで身震いした


「ははは、そんなまさか。幽霊なんているわけないですよ。しかも、こんな昼間から」

「…でも…ここって、いってみればしるるのテキストでしょ?」

「そうですね」


ルコは全く動じずに淡々とこたえる


「ほら!しるるの二作目!「笑顔の理由」は幽霊の話じゃん?!」

「ははは、気にしすぎですよ。テト先輩。」


テトの顔が青ざめている


「世の中に、そんな非科学的なことは、おこりませんよ」

「じゃぁさ……なんで私たち、ナレーションの人と、ちょくちょく話せるのさ?十分、非科学的でしょ?」


失礼な!私は非科学的なのではない!


作者であるしるるさんの「作者特有の独裁的権力」のおかげで、こうして意志を持てるわけで…


「ほら…ナレーションが、自ら、裏事情を暴露してますし……彼は関係ないと思いますよ」


ルコが色々、華麗にスルーしながら、そういった


「でも…じゃぁ、テイは一体何と話してたの?」


テトは、まだ少し怖いようだ

体が震えている





「いや……普通に電話じゃね?」


ルコは、始めから思っていたことを遂に口にしたのだった








……いや…というか、テイがどうなったのか…

この2人は全く気にしてないみたいだけど…いいのか?

つづく!

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

君たちは、実に…#5

何かが始まりそうだったけど…やっぱりgdgdwww

テイがいなくなったので、次回に続くww
なんで出て行ったんだろうね?←!?

閲覧数:126

投稿日:2012/05/10 01:41:10

文字数:1,277文字

カテゴリ:小説

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  • Turndog~ターンドッグ~

    Turndog~ターンドッグ~

    ご意見・ご感想

    テイが家出ええ!?しかもこの「君実」でええええ(また訳すなwww
    何だこの「みんボカ」(だkら訳すなwwwww中半の後半ぐらいにあったような不穏な空気は!?

    にしてもナレーション相変わらず不憫すぎるぞwwwww
    しかもなんじゃい独裁的権力ってwwwwいや確かに私も行使してますけどね?
    だから「あいつ」がナレーションをやってるわけで…おや誰か来たようd(ry

    ルコいいぞ!現実的な十二歳!!www

    2012/05/10 19:37:46

    • しるる

      しるる

      ん?そんなことあったっけか……
      ああ。めーちゃんがそんな感じだったかも…w
      もう、すでにあまり覚えていない、しるるだったwww

      たしかにルコは現実的だねww
      テトはまともだけど、どっか抜けてるよね?ww

      2012/05/10 20:07:11

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