A
零れ落ちる　言葉は不明瞭
今にも　降り出しそうな　雨模様の空

崩れ落ちる　ガラスの向こうの
世界は　ウソもホントも　ないまぜに降るの

B
正解なんて　見えない
開いた傘だけじゃ　空は消せない

間違いなんて　知らない
雨が思考力　奪うだけ

S
雫　ひとつ分　躊躇う
歩幅が　ゆらゆら　水たまりの上
反射した君は　紫陽花みたいな移り気顔

変わる　色に飲まれていく
鼓動は　くらくら　雨模様カルテ
つかめない君は　カラフルな魔物みたい

S
多分　ひとつだけ　躊躇う

雫　ひとつ分　躊躇う
気持ちは　まだまだ　水たまりの上
反射した僕も　紫陽花みたいに変われるかな

続く　音に飲まれていく
鼓動は　くらくら　雨模様カルテ
つかめない君は　カラフルな魔物だった


ーー以下より、ひらがな全文ですーー

こぼれおちる　ことばわふめいりょう
いまにもふりだしそうな　あめもようのそら
くずれおちる　がらすのむこうの
せかいはうそもほんとも　ないまぜにふるの

せいかいなんてみえない　ひらいたかさだじゃ　そらわけせない
まちがいなんてしらない　あめがしこうりょく　うばうだけ

しずくひとつぶんためらう
ほはばがゆらゆら　みずたまりのうえ
はんしゃしたきみわ　あじさいみたいなうつりぎがお

かわるいろにのまれていく
こどうわくらくら　あめもようかるて
つかめないきみわ　からふるなまものみたい

たぶんひとつだけためらう
しずくひとつぶんためらう
きもちわまだまだ　みずたまりのうえ
はんしゃしたぼくも　あじさいみたいにかわれるかな
つづくおとにのまれていく
こどうわくらくら　あめもようかるて
つかめないきみわ　からふるなまものだった