夢「あれ・・・? また僕の邪魔を・・・?」


夢「まったく・・・こまるなぁ・・・。」


同日、別の場所にて。


?「フッ。 計画通り。」


?「夢の思い通りにはさせない。」


?「全ては俺の思い通りに。」



【4番目】人柱アリスⅣ【アリスは】



また、4番目アリスも不思議の国へ。



四番目姉「あれ・・・?」


四番目弟「ここは・・・?」


どうやら四番目アリスは双子のようだ。


四番目姉「ま、とりあえずそこらへんを探検しよー!」


姉の言葉をさえぎるように、


四番目弟「待って、むやみに動き回らない方がいい。」


と四番目アリスの弟の方が言った。


賢い弟と、


四番目姉「えぇー でもでも! あたしは探検したーい!」


気の強い姉。


四番目弟「・・・仕方がないな。 そうしようか。」


さすがの弟も姉には敵わないようで、


一緒に探検し始めた。


やはり姉弟は姉の方が強かったようだ。



四番目姉「ねーねー! これってなんだろーね?」


四番目アリスの姉の方は<ソレ>に気付いた。


四番目弟「ん・・・? これは・・・」


<ソレ>には、一番目アリスが居た。


<ソレ>を四番目アリスは扉から覗くように見ている形だ。


四番目姉「なんだか強そうなお姉さんだねぇ!」


姉はなぜかはしゃいでいる。


四番目弟「静かに・・・。 ん? あれは...夢?」


そんな姉を弟が冷静に抑えた。


四番目姉「ん? なんで夢だって分かるの?」


姉は理解出来ないと、いうように弟に尋ねた。


四番目弟「だって...そう書いてあるし。」


四番目姉「はい? あ、ほんとだ...」


よく見ると夢に顔は無く、


その代わりに「夢」とでっかく顔に書いてあった。



四番目姉「・・・面白い人じゃなくて夢、だねー!」


再び姉がはしゃぎ出した。


四番目弟「落ち着いて、ん? なんか話してるな・・・」


再び弟が姉を抑えて、夢を見た。


四番目姉「あ、ごめーん! なになに?」


姉は夢と一番目アリスの会話を聞き取ろうとしたが、


四番目姉「うーん・・・聞こえないなぁ・・・。」


無理だった。 聞き取る事は出来なかった。


四番目弟「・・・嫌な予感がする。 行こう。」


弟は姉の手をひいて別の扉へ向かった。


四番目姉「え、どこ行くのー!?」


姉はわけが分からないまま、弟に手をひかれ別の扉へ向かった。



四番目姉「あ、今度はおとなしそうなお兄さんだね!」


弟に注意された事を忘れ、姉は再びはしゃぐ。


弟はそんな姉はほったらかして、


四番目弟「・・・二番目か。」


とつぶやいた。


四番目姉「ふぇ? にばんめ?」


姉はそのつぶやきをしっかりと聞いていた。


俗に言う「地獄耳」というやつではないのだろうか。


まったく意味が分かってない姉の為に弟が説明する。


四番目弟「だから、さっきのが最初の人だとすると、今度は――」


弟の説明をさえぎり、姉が、


四番目姉「あ、そっか!」 


理解した。


おまけに弟が説明した事をまとめ始めた。


四番目姉「さっきの強そうなお姉さんが一番目だとすると、この人は二番目かぁ!」


「このKYめ・・・」弟はひそかに思っただけで、言うのは止めておいた。


怒らせると怖いのだ。



四番目姉「なにあれ・・・」


姉は見てしまった。


四番目弟「・・・え? しまった! 行くよ。」


二番目アリスが倒れた瞬間を。


弟は気付いた。


姉が見てしまった事に。 自分の予感が当たっていた事を。


弟は姉の手を引いて走り出した。


四番目姉「ちょっと待ってよぉー!」


今度は弟の行動の意味が分かったようで、しっかりと弟に着いてきていた。


四番目弟「あれは・・・見てはだめだ。」


「いや、もう見ちゃったんだけど。」と姉は思うだけにしておいた。


四番目姉「・・・そうだね。」


それだけ言っておいた。 一応。



四番目姉「今度はかわいい子だねー!!」


姉は上機嫌にそう言った。((ロリk・・・。


「もう機嫌が直ったのか。 さっきはあんなに暗かったのに」


と、弟は思い、そして、姉が言った「かわいい子」を見た。


四番目弟「へぇ・・・アレは絶対裏があるな。」


弟の予想は当たっていた。


四番目姉「え・・・。 なにあの子・・・。」


姉はショックだったようで、うつむいていた。


弟は満足そうに、


四番目弟「・・・やっぱりな。」


とひとりうなずいていた。


四番目姉「信じられないわ・・・。」


と、姉はぶつぶつ言っていたが、


四番目姉「・・・次に行きましょう。」


絶望したのか、弟にそう言い、歩き出した。


四番目弟「・・・そうだな。」


「また嫌な予感がする」とつぶやいて弟も姉の後に続いた。



四番目姉「次は・・・ここだねっ!」


弟は「機嫌直るの早っ!」とか思いながら、


四番目弟「そ、そうだな。」


なぜか緊張していた。


四番目姉「ん? どした?」


「さすが双子。 もう気付いたか。」と弟は思った。


四番目弟「べつに、なんでもない。」


ごまかしておいた。


姉は疑っている目つきで、


四番目姉「ふーん。 ま、いいや。 行こうっ!」


と、扉を開けた。


のだが・・・


四番目姉「・・・あれ?」


そこには、暗い闇が待ち構えて、


いるはずもなく、


四番目弟「夢か・・・。」


ただ、夢がいた。


四番目姉「なーんだ。 ただの夢か。」


姉はつまらなさそうに言い、夢が怒った。


夢「た、ただの!? ただのって言ったよね!? おかしいよ!」


夢は激怒した。 自分がバカにされたと思い込んだ。


姉はそんな事どうでもいい、というように、


四番目姉「ん? だってただの夢でしょ?」


と、この一言が夢の怒りに火を点けた。


夢「一言余計なんだけどっ!」


夢「ただの、とかひどいんだけどっ!」


夢「もう知らないからねっ!」


四番目アリスに喋る暇も与えない位に怒った挙句、


四番目アリスをほったらかしにしてどこかに行ってしまった。


一方、四番目アリスは、


「・・・・・・」と、放心状態だった。



数分後、沈黙を破ったのは弟の方だった。


四番目弟「あーあ。 やっちゃった。」


多分、姉に対して言ったのだろう。


姉も意識を取り戻して、まず、


四番目姉「・・・ごめん。」


謝った。


それでも弟は許したようで、


四番目弟「別にいい。 それより今は、」


姉は機嫌を取り戻し、


四番目姉「どうするか?だよね?」


弟の言葉に続いた。



話し合いを始めて、一時間が経とうとしていた。


四番目姉「・・・・無理。 あとは頼んだ。」


さすがに姉は考えが尽きたようで、弟に任せた。


四番目弟「・・・分かった。」



さらに一時間。


四番目弟「・・・だめだ。 もう無理。」


さすがの弟でも無理だったようで、諦めた。


四番目姉「え・・・。 どうするのよ!?」


姉には絶望的だったようだ。


四番目弟「ここで一生を終えるしか・・・」


四番目姉「そんなぁ・・・。」


四番目弟「だって、それ以外になにが出来るんだよ?」


四番目姉「それは・・・ない、ね・・・。」



四番目アリスが夢から覚める事は、





なかった。



『森の小道を辿ったり 薔薇の木の下でお茶会


お城からの招待状は ハートのトランプ


四番目アリスは双子の子。好奇心から、不思議の国。


いろんな扉を潜り抜けて、ついさっきやって来たばかり。


気の強い姉と、賢い弟。


一番アリスに近かったけど、


二人の夢は、覚めないまま。不思議の国を彷徨った。』

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【4番目】人柱アリスⅣ【アリスは】


さてと、どうもどうも! おなじみの香凛でっす! いぇーい。


「これで終わりか。」とか思ったそこのキm(ry
まだ終わらないよぉおおお! 終わり方がgdgdだったでしょ?

それに夢とか、謎の人物とか、気になるだろ? だろだろ?


だから、もうちょっと続きますよー!!

よかったら最後まで見てくださいね?

見てくれないと泣いちゃうからねー(´;ω;`)ブワッ(嘘です。ごめんなさい。 

それではっ! (*。・ω・)ノシ


見知らぬ顔探す 囁くあの声が♪ by香凛

閲覧数:195

投稿日:2011/10/14 18:32:57

文字数:3,332文字

カテゴリ:小説

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  • ゆるりー

    ゆるりー

    ご意見・ご感想

    どうもっ毎度おなじみでもないユルカラインですっ!←
    自分、人柱アリス書こうとして挫折しました☆←おま

    リンの切り替えとか早すぎて笑いましたwww
    そして「もうしらないんだからねっ!」と去った夢は一人でショボーンとしてることを信じてますww

    握ーりーしめーたーやいーばーつきーたーてー全てを奪えーとー♪←
    ではそろそろ。

    2011/10/14 18:42:37

    • 姉音香凛

      姉音香凛

      ユルカラインさんメッセージありがとうございます!
      あれ、そうだったんですk・・・ 衝撃の新事実ですw

      一応笑いの要素は入れたつもりはないんですg(おいww
      あ、それは当たりですww 「やってしまった・・・」みたいなww

      む、今回も気付かれたか... はい、サンドリヨンですw


      毎度ありがとうございます!

      2011/10/14 19:02:00

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