「おまたせーっ!!」
数分後。リンは新たに2人連れてきて、戻ってきた。
「・・・あ」
「・・・おわた」
その2人を見て僕とアカイトは、言葉を失った。
「・・・おはよう。・・・っていうか昨日(前回)は自己紹介しただけですぐに帰ってごめん」
薄い茶髪のグルトが言う。
「・・・おはよぉー。昨日は、あれから他にやらないといけないことはあったから、すぐに帰ったけど・・・ふふぁ・・・。今日は大丈夫。おk」
眠たそうなマスター(作者)は言った。
「・・・そ、そうか。・・・あ、ヨーグルトならそこの冷蔵庫の中に入ってっから。・・・あ、ちゃんと<グルト専用>って、書いてあるから」
(ナイス、アカイト君!)
僕は、アカイト(辛さ何倍でもおkな人)を一種だけ、見直した。・・・一瞬だけ。
「・・・・まじっ!?」
それを聞いたとたんグルトの目がキラ×2と輝いた。
「・・・ああ」
そのグルトのリアクションに驚きつつも頷くアカイト(ちょっとお兄さんな人)・
「・・・そっか。ありがとうなっ!アカイト!!」
そういうとヨーグルトが待っているであろう冷蔵庫があるキッチンへ駆けよった。
「・・・という風になるからさ、ヨーグルトはいつも常備しておくこと、いいね?」
それまでの行動・会話を完全傍観者で眺めていたマスター(作者)は、そう言った。
「・・・そうですね」
僕は、マスター(作者)のとなりに移動して頷いた。
「・・・ったく、めんどうくさい奴だぜ。・・・でも、まあ、その、なんだ?・・・不思議と憎めねー存在だよなぁ・・・」
腕を組んで、めんどくそうに、でもほっとけないなぁという風に呟いたアカイト(いい人)を見て、
「・・・アカイトって、少しは成長したと思いませんか?」
と、アカイト(酢っぱいものと苦いものだったら、苦いものが好きな青年)に聞こえないように僕はマスター(作者)に小声で言った。
「・・・最近、いろいろあったからね。特に、ミクちゃんに告白したことが大きいと思うよ?」
「・・・・そうですね」
「・・・」
ちょっと歯切れ悪く返事する僕を見てマスター(作者)は、
「・・・カイトには、私がいるから大丈夫だよ?」
ちょっと照れくさそうに言った一言に
「・・・え」
僕は、その言葉の意味を聞こうとしたが、
「・・・おい。カイトとマスター(作者)!2人して、何こそこそ話してんだよっ!?」
と、アカイト(アの人)が言ってきたので結局訊きそびれた。
「・・・何でもない。・・・ね?カイト」
マスター(作者)は話を振った。
「・・・はい」
話を振られた僕は、ただただ頷くしかなかった。
「・・・・アカイト(真っ赤な人)は興味がなくなったのか、怪訝そうな視線を僕とマスター(作者)に向けてくるだけでそれ以上何も聞いてこずにヨーグルトをおいしそうに食べるグルトに目をやった。
「・・・?」
そのことに、ほっとしながら僕とマスター(作者)もグルトを見ていたのだった。
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