黒い鳩

錆びついた路地だって
僕らの居場所さ
他人事（ひとごと）のエセ正義で
掃除しないでよ

綺麗好きな遺伝子
除外されてくマイノリティ

真っ白な翼じゃないだけ
シニカルだね　青い空の下
偽善者（やつら）の吐く嘘を吸うたび
増えてく黒の抗う翼

差し伸べられた　手の思惑を
感じてしまう　運命（さだめ）なんだ

何色を纏うかで
存在理由が
決められてたまるかよ
僕らは僕らさ

愛されたいなんて
本気（まじ）になるほど馬鹿らしい

祈りは何に捧げるの
叶えてくれそうな星はない
硝子の天井を知るたび
堕ちてく黒の無常の羽根

真っ白な翼じゃなくても
自由に飛び続けていこうよ
偽善者（やつら）の吐く理想聞くたび
増えてく黒の抗う翼

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以下、ひらがなです。（　）内は一音で。

さびついた　ろじだって
ぼくらのいばしょさ
ひとごとの　えせ（せい）ぎで
そうじしないでよ

きれいずきな　い（でん）し
じょがいされてく　まいのりてぃ

（まっ）しろな　つばさじゃないだけ
しにかるだね　あおいそらのした
やつらの　はくうそを　すうたび
ふえてく　くろの　あらがうつばさ

さしのべられた　てのおもわくを
かんじてしまう　さだめなんだ

なにいろを　まとうかで
そんざいりゆうが
きめられて　たまるかよ
ぼくらはぼくらさ

あいされたいなんて
まじになるほど　ばからしい

いのりは　なににささげるの
かなえてくれそうな　ほしはない
がらすの　てんじょうをしるたび
おちてく　くろの　むじょうのはね

（まっ）しろな　つばさじゃなくても
じゆうにとびつづけていこうよ
やつらの　はくりそうきくたび
ふえてく　くろの　あらがうつばさ