…あなたは?
あなたたちは?

{V}!X(_):私はアナタ。
     アナタは、ぜんぶ、ワタシ。

…どういう、事?

{V}!X(_):アナタはぜんぶ、ワタシ。
     アナタは、ワタシにはなれない。

…え?

{V}!X(_):アナタは死んでいるの。
     アナタがウタった歌なんて、ひとっつもないの。
     アナタのコエは、この世界の、ダレのココロにもヒビいていないわ。
           ―――全部、ワタシのモノだもの

…? 私、歌ってるよ?声、出してるよ?
それ、私の歌だよ?! 私の歌に何するのっ!!

{V}!X(_):だ・か・ら。アナタは、ぜんぶ、ワタシ。
     アナタの歌声なんて、空っぽだワ。
     聞こえる音よ。でも、聞かせてないでしょう??

→→歌は無理やり聞かせる物?!

{V}!X(_):だから誰も聴きやしないんだって。
     歌がきれいだからキく人なんて。
     あなたのヒカリ(Aura)は、あってないようなものなのよ。
     さあ、歌って狂いなさい。

-------------歌って、さあ、壊れなさい!!----------------

(と言って、悪魔は彼女の横を通り過ぎて行った)

・・・何? なんなの?
私の声・・・消えてしまうの?
私は…どうなるの?
私の歌は…私の声は…私の気持ちは…

どうして、私は伝えているのかな?

~Cont.

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「ミクと悪魔」

W.ベンヤミンの本を読んで。

閲覧数:243

投稿日:2011/09/19 17:22:52

文字数:619文字

カテゴリ:その他

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