「退屈だ」幾度めかのため息がこぼれた
平らげていったページを横切る羊の群れ
せせら笑うようにボクをすり抜けてゆく風
ケセラセラ 目をつむる 楽園の完成

ぐらついた情景 裏切られた安寧
光るリノリウム 鳴らすポリリズム
覗く横顔に差す薄紅色

子供でも知ってる事さ お気に入りのお話の
舞台がここじゃないなんてね そんな事は分かってるけど
染めてくれよ世界を この瞬間だけでいいから
肌寒い風に舞う花びらを見つめている

「生憎だ」乾いた音 耳のそば弾けた
彩光に目が眩む 引きずられてゆく轟音
どこからか迷い込んだぎこちないメロディー
変わりやしないページの横で躍る指

結べない焦点 選べない楕円
ふらついた寒暖はもうアンダンテ
窓辺で見送った上履きに残る黄緑色

不確かな共鳴がざわめく理由 ポケットに隠れていた
ひとひらの高鳴りを無くさないように

ここからじゃ見えないものがめげる程ありふれて
夢で見たような大団円はとても辿り着けないけど

染めてみるよ世界を 頼りなくてもいいかな 
暖かい陽に伸ばす手のひらに急かされてる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【歌詞】 ハルモニカ

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投稿日:2016/06/11 21:45:34

文字数:467文字

カテゴリ:歌詞

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