黒い布で顔を隠し、暗闇の中で生きる。それが今の生活。
若い頃は他国で暗殺部隊に入っていた。しかし暗殺を繰り返すのが嫌になり、部隊を抜けて、この国へ旅人としてやってきた。様々な知識がある私を、前国王陛下は王女であるリンの家庭教師へと迎え入れてくれた。それなのに、前国王陛下と前女王陛下は亡くなり、リンはショックで部屋に閉じこもってしまった。そして、あの大臣がやってきた。言葉巧みにリンに取り入り、大臣となり、そしてリンから思考力を奪っていった。もはや感情までなくなってしまったリンは、ただの人形のようだった。
考えるのを中断して、ターゲットを確認する。
こっそりと国内に侵入し、町の中を偵察する緑国の初音ミク王女。
ただの花売りのように見えるその姿の裏は、どんなものなのか。その情報を探るのが、今回の任務。暗殺よりマシな任務は、とても簡単。ただ注意深く観察していればいいだけだから。
「お花いりませんか? 綺麗でしょう?」
「うん、その花束をもらおうかな」
青髪の青年が立ち止まり、ミク王女から花束を買う。
あの青髪の青年には見覚えがある。・・・ああ、思い出した。青国のカイト王子だ。護衛をつけている様子がないところからして、今日はお忍びで黄国に足を運んでいるようだ。彼の旅行好きは、情報通の間では有名だ。
「ありがとうございます!彼女へのプレゼントですか?」
「いえ、好きな人へのプレゼントです」
可愛らしく笑うミク王女の笑顔に、リンの笑顔と重なった。
リンも、あんな風に笑う子だったのに・・・。いけない、今は任務中。余計なことは考えてはいけないわ。
「そうなんですか!?」
「ええ・・・はい、どうぞ」
「・・・えっ・・・」
そう言ってカイト王子が花束を渡した相手は、その花束を売った花売りのミク王女だった。まずい。青国と緑国が繋がりを持つとなると、黄国は不利になる。何といっても、攻撃型である緑国と防御型である青国が手を組むのだ。そうなると、攻撃型である黄国と攻撃型である赤国は、負けるに違いない。何せ防御を得意とする者が少なすぎる。それに、国民も反発的になっている。このまま戦争に突入すれば、混乱に乗じた反乱が起こる事は必須だ。
「あ、ありがとうございます」
「また、来ます」
花束を受け取ったミク王女の顔は真っ赤。
カイト王子は、逃げるようにその場を去っていった。
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駒木優
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