僕らの備忘録

有線　ビルボード
クリーンなサウンドストロークス
道行く人々の生活を彩るbgmから
使い古したイヤホンに閉じこもり
どうやって僕は今まで歌えていたんだろうか

今始まりの声がした
忙しい音忘れていた
僕は差す電子の渦を
指先で象った

受けたら引いて
熱したら冷めて
大人になること知ってさ

さあ新世界へ捲ろうぜ
昨日の続きへ
開く今日も明日もちょっとずつ新世界さ
こけそうで怖いのならば
僕だけのとっておきのミュージック
ビート刻んでみようぜ
愛しているんだろ音楽を
それはきっといい曲なのさ
ノーツを打ったらそれは
僕だけのストーリー
意味はないのかもしれない
それでもいいのだ

何者かになりたくって作った曲は
どっかで聴いたフレーズを繰り返している
そんな虚しい音楽がやりたかったの？
憂いたフレーズも曲にしていく

そんなよくある光景
学生の自分語り
大人になるのは一直線

センセーショナルなスタントアクション
大袈裟に決めろ
着飾ろうと僕は凡作凡作
何したいんだろう
体裁のいい台詞だって
綺麗事だったっていいじゃん
今は過ぎていくんだ
将来が怖いのだ
辛いまんまじゃあいられない
いつかは時間が癒してくれるけど
それじゃあ痛かったまんま
それは嫌だろ

誰かに歌っていたんだ
意味なんてなかった
聴いちゃいないしさ
でも込めた想いは懸けた情熱は
確かに形になったんだ

初めて君の「ら」を入力した時
クラップをスネア間違えて作った日
思い出して

思い出して
あの日の歌は
また今日も口ずさまれない
でも僕は書いた
最初から売れたかったの？
じゃあなんで服を掻いて歌ってる？
愛も人もどうだっていいんだ本当は

新世界へ捲ろうぜ
昨日の続きへ
開く今日も明日もちょっとずつ新世界さ
こけそうで怖いのならば
僕だけのとっておきのミュージック！
ビート刻んでみようぜ！
愛しているんだろ音楽を
それはきっといい曲なのさ
騒音を脱した僕へ
またいつかやろうよ！
意味はないかもしれない
それでもいいから

新世界は不完全で響き渡っていく
今日の感情全部持って
等身大が怖いなら
またマウスを右手に持ち替え
1kに掻き鳴らせギター
いつか日が暮れて
夢が醒めた時
君の声を借りて何度でも
同じ夢をみたい