冷たい雨を ずっと待っていたんだ
渇いた喉が 輪郭を消して
虚ろう視界 流してしまえるなら
たったひとつの 約束を胸に残す
考える度に 生まれる苦味を
味わうにはまだ 幼い心
滲んだあなたの 儚い背中に
まとわりつく その重しを解いて
ねぇ、もういいよ 戻ってこないで
生温い愛情は 脱ぎ捨てて
無自覚の罪と 返らない罰を
ありのままの弱さへと 突きつけた
冷たい雨を ずっと待っていたのは
あなたの熱が 残っていたから
温もりにさえ ならないその記憶と
終わったはずの 約束を胸に刻む
交わした想いと 握った安堵を
未だに夢みて 空っぽになる
ねぇ、もういいよ 違う空を見て
重ねた痕跡と 無意な嘘
柵の中で 生きていくものと
飲み込んでは見上げた空 鉛の希望
冷たい雨に すべてを流せるなら
幼い胸に さよならを告げて
溜まる濁りを 跳ね上げて揺らめいた
たったひとつの 約束も全部消して
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