僕らは今エンディングへと歩き出した
歩んできた日々は身に巻かれ
足跡として刻まれる
きっと誰しもがそうしてきた
僕はその中の一つでしかない
途切れたって誰にも分かりやしないさ

空虚に名を刻んだ人だって
その痕を知る想いは
とうに消えてしまった
それを美しいと言う人もいた
それを悲しいと言う人もいた

理由も解らないまま
踏みしめてきたこの人生を
もし軌跡というのなら
幾分か素敵にはなるけど
きっと僕には似合わない
破り捨てた切れ端の
大切なものに気づくこともなく
終わりを告げるのだろう


溢れた独りの感情には
埋めるための方法(すべ)はない
もっと強かったら?違ったら?
並べた花束(ことば)は助けにもならず
せめて綺麗に散ってはくれないか

褪(さ)めた色に心を動かす
なんて力はないけど
最期(さいご)はきっときっとさ
それが美しいと言う人がいて
それを悲しいと言う人はいない

未来も解らないまま
生き続けてたこの人生が
もし軌跡というのなら
思い出を花として束ねても
きっと僕には似合わない
失(な)くした糸の切れ端の
未来にさえ振り返ることもなく
終わりを告げるのだろう


私を使って進む命(ひかり)と時間(かげ)は
黒と白を求めて止まらない
この実が果てるまで 朽ちるまで

理由も未来も解らぬまま
生き続けてきたこの人生を
幸せと呼ぶのなら
幾分か素敵になるのかな
きっと君には似合うだろう
破り捨てた切れ端が
消えないように引き留めた言の葉に
終わりが来ないように

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

エンディング

閲覧数:86

投稿日:2020/09/11 22:35:04

文字数:646文字

カテゴリ:歌詞

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