1A
彼方から密か
貴方手招く
囃子の音に似た
鼓の音、狐の音よ

1B
黒白の面(おもて)
素顔隠し
集い来(きた)るのは人か否か
弓張りの月が昇れば
さあ
妖し火の舞う宴(えん)の幕開け

1S
はらはらり舞い散る緋に
影重ね近付けば
たおやかな指交えて
君誘う宵の闇


2A
綾なせる影に
垣間見る人
面(おもて)越しのぞく
真澄の瞳

2B
金銀の化粧(けわい)は美しく
篝火をぎらり照り返して
舞い踊る人々の足元
奇(くす)し影楽しげに交わり

2S-a
月影に緋を濃くして
紅葉(もみじば)は散り行けど
散りかたを知らぬままで
恋闇は更けていく

2S-b
狐火、灯影(ほかげ)は
鮮やかに影伸べて
貴方の迷う手
朱(あけ)の緒を結びたい

間奏

3A
彼方へと密か
貴方を呼ばう
囃子の音に似た
狐の音、己の音よ

3B
月は過ぎ
夜の端(は)仄白く
銀色の細雨
薄絹かけ
現(うつつ)を淡く滲ませたなら
隔たりすらも溶け混じりゆく

3S-a
君が頬伝う露は
秋暁(あきあかつき)に映えて
逆しまに影結んだ
葉隠れに手をひいた

3S-b
招宴(しょうえん)の縁(よすが)
残りの月は消えて
足跡一つも
野分きの風が拐う



(補足版)ふりがな()書きです。

1A
彼方(かなた)から密(みそ)か
貴方(あなた)手招(てまね)く
囃子(はやし)の音(ね)に似(に)た
鼓(こ)の音(ね)、狐(こ)の音(ね)よ

1B
黒白(こくびゃく)の面(おもて)
素顔(すがお)隠(かく)し
集(つど)い来(きた)るのは人(ひと)か否(いな)か
弓張(ゆみは)りの月(つき)が昇(のぼ)れば
さあ
妖(あや)し火(び)の舞(ま)う宴(えん)の幕開(まくあ)け

1S
はらはらり舞(ま)い散(ち)る緋(ひ)に
影重(かげかさ)ね近付(ちかづ)けば
たおやかな指(ゆび)交(まじ)えて
君(きみ)誘(さそ)う宵(よい)の闇(やみ)


2A
綾(あや)なせる影(かげ)に
垣間(かいま)見(み)る人(ひと)
面(おもて)越(ご)しのぞく
真澄(ますみ)の瞳(ひとみ)

2B
金銀(きんぎん)の化粧(けわい)は美(うつく)しく
篝火(かがりび)をぎらり照(て)り返(かえ)して
舞(ま)い踊(おど)る人々(ひとびと)の足元(あしもと)
奇(くす)し影(かげ)楽(たの)しげに交(まじ)わり

2S-a
月影(つきかげ)に緋(ひ)を濃(こ)くして
紅葉(もみじば)は散(ち)り行(ゆ)けど
散(ち)りかたを知(し)らぬままで
恋闇(こいやみ)は更(ふ)けていく

2S-b
狐火(きつねび)、灯影(ほかげ)は
鮮(あざ)やかに影(かげ)伸(の)べて
貴方(あなた)の迷(まよ)う手(て)
朱(あけ)の緒(お)を結(むす)びたい

間奏

3A
彼方(かなた)へと密(みそ)か
貴方(あなた)を呼(よ)ばう
囃子(はやし)の音(ね)に似(に)た
狐(こ)の音(ね)、己(こ)の音(ね)よ

3B
月(つき)は過(す)ぎ
夜(よる)の端(は)仄白(ほのじろ)く
銀色(ぎんしょく)の細雨(さいう)
薄絹(うすぎぬ)かけ
現(うつつ)を淡(あわ)く滲(にじ)ませたなら
隔(へだ)たりすらも溶(と)け混(ま)じりゆく

3S-a
君(きみ)が頬(ほほ)伝(つた)う露(つゆ)は
秋暁(あきあかつき)に映(は)えて
逆(さか)しまに影(かげ)結(むす)んだ
葉隠(はがく)れに手(て)をひいた

3S-b
招宴(しょうえん)の縁(よすが)
残(のこ)りの月(つき)は消(き)えて
足跡(あしあと)一(ひと)つも
野分(のわ)きの風(かぜ)が拐(さら)う

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

紅葉 葉隠れ(もみじはがくれ)

なおるさんの曲に書かせていただいた歌詞です。

12/17 タイトル若干変更しました。

狐、紅葉、宵、宴 などの要素を入れました。
ボーカルが朱音イナリと緋惺ということでしたので、それぞれ「貴方」、「君」と呼びかけをかえています。

ストーリー仕立てにしてみました。

閲覧数:278

投稿日:2017/04/26 22:16:55

文字数:1,526文字

カテゴリ:歌詞

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