べたつく夏の息が
身体を湿らせる
物憂げに見遣る視線の
先に光る雷鳴

石の塀の上で
猫が溶けている
雨の気配に誘われて
蝸牛が這い出す

落ちる日の早さが焦りにも似て
喉から迫り出す嬌声を堪え
緩み切った白い身体の中
静かに燃える自我よ

揺さ振る世界の果てへおいで
破天荒な渦を巻いて
泡沫の飛沫を散らばして
混ざって蕩けてひとつになろう

滴る夏の汗が
僕を伝って落ちる
それとなく見遣る視界の
鈍色が滲む黎明

石の墓の上で
猫が化けている
伽羅の煙に誘われ
魍魎が顔出す

過ぎる時の早さに無常を覚え
喉から絞り出す怒声は消えて
沈み切った白い身体の中
静かに消える魂に

風に抱かれて浮かび
空へ消えてった麦わら帽子の
リボンの色が網膜に
焼きついたまま取れなくて
そのくせ悪戯に笑うその面影は
驟雨が殴り殺していく

揺さぶる世界の果てへおいで
破天荒な渦を巻いて
泡沫の飛沫を散らばして
混ざって蕩けてひとつになろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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溽暑

日本の夏の湿気って、生々しい艶があって、息が出来ない気温がそのまま閨の中と錯覚しそうな感じがして……
うーんまとまらない

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閲覧数:140

投稿日:2020/08/19 01:49:30

文字数:416文字

カテゴリ:歌詞

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