刻み続けてる針を見つめ
小さなため息がこぼれる
白い部屋で今日も
あなたは笑顔なままで

どんなに遠く、離れていても
この心はあなたと共にある
まだ、わたしは“ここ"にいるから
―今も、“ここ”に

廻る季節の流れに逆らい
ずっとあなたのそばで眠ってたい
心（しん）の鼓動が響き続くまでは
その温度をずっと感じてたい

繋ぎ続けてる手のぬくもり
優しく残るあなたの声
刻む時はただ
すべて奪い去っていく

どんなに強く、愛していても
時の針は止まることを知らず
まだあなたはここにいますか？
―もう何も感じない

見つめる先がぼやけ始めて
あなたの姿が白に溶けてゆく
響く音が静かに遠ざかる
私の在り処を見失った

廻る季節の流れに逆らい
あなたの優しさに包まれていたい
心（しん）の鼓動が響き終わるときは
あなたのぬくもりの中で

終わる季節のその先で
どうか、あなたが笑顔で生きていますように
私の生きた証があなたの心に
ずっと刻まれていますように

―刻み続けてる針を見つめ