「ルカちゃんルカちゃん!今日の晩ご飯はなんだい!?」

音楽を聴いている女性に声が掛かる。

ルカ、と呼ばれた長い桃色の髪を持った女性が自分と同じ顔をしているたこルカ―毛先がタコの足の謎の生物―に告げる。

「今日の晩ご飯はたこ焼きよ。」


たこルカの足から先程読んでいた本が落ちた。






悲劇は、突然に。





<たこルカ×たこ焼き>



「え!?たこ焼き…!?だめだよルカちゃん!絶対だめ!」

落とした本を拾い、本棚に慌てて片付け、いすに座っているルカに抗議するたこルカ。


お分かりいただけるだろうか。

《たこ焼き》

この単語がたこルカにとって高いレベルのNGワードだという事か。


そもそもたこルカはVOCALOID2の巡音ルカとタコを合体させたような生物である。

つまりたこルカはVOCALOIDであり、タコの一種でもある。

たこルカがタコを食べる。
それはいわゆる《共食い》ではないのか?



自分がたこ焼きを食べているカオスな状態を思い浮かべながらたこルカは必死の説得をする。



「ルカちゃん!それじゃ共食いだよ!」

「でも美味しいじゃない」

「ルカちゃんは美味しくても私は嫌だよ!!」

自身の足を床に叩きつけるようなジェスチャー付きで。


「共食いなんて良い気持ちしないよー!」


たこルカの必死の抗議が伝わったのかルカはこう提案した。


「じゃあたこルカはタコ抜きたこ焼きでどう?」

「…いらない」

たこルカの足が床にだらりと落ちる。
つっこむ気力もなくなったようだ。

果たして天然なのかドSなのか。

お互いに案がなくなり、

しばらくの沈黙の後、ルカの出した結論はこうだ。

「仕方ないからお好み焼きにするわ」

この言葉に反応したようにたこルカの足がぴくりと動く。

そしてルカがもう一度たこルカに告ぐ。

「今日の晩ご飯は、お好み焼きです」


自分の勝利を確信し、たこルカは歓喜の声を上げる。


「ルカちゃんありがとう!!一生着いて行くよ!」



その後ふと思い出す。

「ルカちゃんルカちゃん、ここ関東だよね?」

「そうだけど?」

「ルカちゃん関西の料理食べたいだけじゃない…?」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

たこルカ×たこ焼き

週末にこんにちわ!姉音です!

twitterで「たこルカとたこ焼き」のお題のリクエストがあったから書いてみました!

やっぱギャグになった\(^o^)/
あと三人称難しい…
描写むりぽ…(^q^)

共食いは嫌だよね、わかります((ぇ

ルカちゃん…恐ろしい娘…!

ちなみにキャラは某トクロを…ゲフンゲフン…

小説久しぶりに書いたし、いい息抜きになりました!

最後に。
ツンデレまじ神!

閲覧数:283

投稿日:2012/07/08 17:04:49

文字数:941文字

カテゴリ:小説

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  • ゆるりー

    ゆるりー

    ご意見・ご感想

    その某キャラは、青のりをかけていないたこ焼きを食べていますよねw
    最近、「たこルカ」と聞くとどうしても某キャラを思い出してしまいますw
    ルカさんSだったんですね…

    ブクマいただきます

    2012/07/09 02:22:29

    • 姉音香凛

      姉音香凛

      メッセージありがとうございます!

      >>ゆるりーさん
      お、わかってしまったかw
      最近トクロにハマってるもので!
      Sだったんです!はい!((
      ブクマありがとうございます!!



      >>高橋さん
      カオスですよねわかります((ぇ
      Sなルカさんも好きですw

      2012/07/09 18:22:09

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