もう　聞こえなくしてしまおうか
手を振り解いてさあ
ああ　才能なんて無いんだし
でも戻れないんだよ

僕は所詮「運」の良かった凡人なんだ

考えることが苦しくなって
ムキになって　イライラしてた

特別なんて望んだ覚えは無いけれど
後ろから抜かれることが怖くて　足掻いて
錆びつきそうな心を忘れてたんだ

もう　聞こえなくしてしまおうか
大切な物無くして
ああ　無いものねだりはやめてさ
また日が昇り朽ちる

陰での努力は報われないって
馬鹿みたいに　思ってたんだ

僕だってやれば出来ると思って
いつかいつか夢を見てた

特別なんて望んだ覚えは無いから
天才が疎ましくて情けなくて　藻掻いて
凍てつくような掌握って頂戴

僕は所詮「運」の良かった凡人なんだ

そうさ　だから
特別なんて望まないから
後ろから抜かれることも怖いから　足掻いて　藻掻いて
錆びても凍ってしまっても
また
傷だらけの心と掌　不器用に戦うの

僕は所詮「運」の良かった凡人なんだ

だから　も一度
這い上がろうか