空を見上げると君がいた
(君はよく空を見て楽しそうに笑っていた)


路傍の花を覗くと君がいた
(君はアスファルトに咲く花を見て綺麗だと笑っていた)


海の底の蒼い国に君がいた
(深い深い水底の国。君は人魚のように魚と遊び、笑っていた)





ビルの隙間、橋の下、暗い路地裏

何処へ行っても君を見つけた


湖の畔、太陽の沈む丘、二人で遊んだ公園

何処を探しても君はいない




朝に、夜に、君の姿それぞれの光の下に見つけ

身を焦がす程暑い日も、凍りつくように寒い日も、君は笑っていた


全てに君の姿を見たけれど僕の傍には君がいない



どこを探してもどんなに叫んでも君はいない






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忘れじの面影

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投稿日:2008/04/08 16:45:08

文字数:305文字

カテゴリ:その他

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