真夜中0時の笑う列車

作詩：牛タンP

ありふれた　その駅
いつものその駅
真夜中の0時に
とまる列車の笑い声

乗り込む人の群れは
疲れ俯いて
見送る人に手も振り返さず

いつの間にか知らないうちに
私も長い長い列の後ろにいる

旅の仕度は古ぼけたカバン
なかには大事な一枚の写真

ぼやけてわからない
人が二人並んで
目を細めてもまだわからない

背の高い背広の男が乗る
黄色い園児服の子供が乗る
車掌は忙しく切符を切る

お忘れ物はありませんか？
いく先はひとつです
お気をつけてください
さあ切符をどうぞ

lin lalalala lululura lalalalalalala
lin lalalala lululura lalalalalalala
列車が泣く

あふれてるあの駅
いつものあの駅
真夜中の0時に
とまる列車の泣き声

乗り込む人の歩みは
重く引きずって
見送る人に笑顔も返さず

いつのまにか気がついたら
私の長い長い列は近づいた

旅の仕度は古ぼけた帽子
ワンピース大事な一枚の写真

滲んでわからない
わたし？二人だれなの？
思い出せないまだわからない

子供連れ手を繋ぐ女が乗る
山高帽背広老紳士がのる
車掌は忙しく切符を切る

いく先確認はすんでますか？
いく先はあってますか？
お気をつけてください
さあ切符をどうぞ

lin lalalala lululura lalalalalalala
lin lalalala lululura lalalalalalala
列車が笑う

さあさああなたの番ですよ？
お乗り間違えは無いですか？
お忘れものはないですか？
ないならあなたのだいじなものを
渡して切符を切ってあげますよ

優しいいい笑顔
わたしあなたそうなの？
思い出せたねまだ言ってない

うつろな目泳いだ男が乗る
優しく微笑む老女が乗る

本当に良いのですか？
この先戻れませんよ
お気をつけてください
さあ切符をどうぞ

lin lalalala lululura lalalalalalala
lin lalalala lululura lalalalalalala
老女が止める
lin lalalala lululura lalalalalalala
lin lalalala lululura lalalalalalala
あなたの席は無い
lin lalalala lululura lalalalalalala
lin lalalala lululura lalalalalalala
のり損ねた
lin lalalala lululura lalalalalalala
lin lalalala lululura lalalalalalala
列車が笑う
lin lalalala lululura lalalalalalala
lin lalalala lululura lalalalalalala
老女が止める
lin lalalala lululura lalalalalalala
lin lalalala lululura lalalalalalala
優しく笑う
lin lalalala lululura lalalalalalala
lin lalalala lululura lalalalalalala
私はかえる
lin lalalala lululura lalalalalalala
lin lalalala lululura lalalalalalala
列車が笑う

ありふれた　その駅
いつものその駅
真夜中の0時に
とまる列車笑い声