悲願花





赤く頬さえ染めていた頃もあったけれど
きっとそれを懐古する事もなくなるでしょう

這いつくばって見上げていたのは時の経過
まるで黒い灯りさえも見惚れてしまうほど

さあさあ泡沫を辿ってみましょう

瑠璃の空に隠れたものは何だったでしょうか
隣り合った唄は幸運のつぼみの環
鏡に映った真実の瞳は呟いただけでした



交わされた吟味の飛沫は願いの抒情詩
哀れみの甘味を請う私に詰みの朽ちを

されど朧気に裂けゆくつぼみの環

烙印とした幽かな一瞬は破片と化す
共に風を啼かせていた徒歩の夕暮れ
瑠璃に裂いた悲しきあの日々の首折る願いの華々



月明かりで謳った心地好い舌の誘い
もう二度と咲き戻らぬ仄かな思い出
繋いでいた掌は舞い散った幸せを抱いていく

違えたままの紅に染まった懐古はまだ
回顧録に沈んだまま華やぐ仕草
幸いなるその離別のみがただただ私からの願い

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

和鳳集 其弐

なげはしゅー第二弾作りました
ぼくです

巷で大人気のなげはしゅーです
どうご堪能あれ

※本品は洋菓子ではありません





ライセンス条件追記
・ この作品を改変しないで下さい。
・ 作者の氏名(和鳳)を表示して下さい。

閲覧数:306

投稿日:2009/09/17 15:54:02

文字数:392文字

カテゴリ:歌詞

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