「ルカさん?」
その声に顔を上げると、そこにははるかさんが立っていた。
「あ、こんばんは」
「こんばんは。」
仕事帰りなのかな?病院で見た服じゃない。
マサさんが言うには、これは「私服」っていうらしい。
「マサくん、いる?」
マサさんを、「くん」って呼べるんだ。すごいなぁ。
私はいまだに「マサさん」なのに。
「ドアが開かなかったら、まだだと思いますよ。」
「そっかぁ~。ねぇ、家の中で待ってちゃダメかな?ちょっと用事があるんだけど。」
そうなんですか。別にかまいませんけど。
「じゃ、おじゃまするわね。」
部屋の中に、はるかさんと二人っきり。
顔は私とまったくと言ってもいいぐらい一緒。
ただ、髪の色は違う。着てる服もぜんぜん違って……
(はるかさんの服ってかわいいなぁ)
私の服って、……嫌いじゃないんだけど。
この気持ち、なんなんだろう?
ガタタン
物音が聞こえた。
「ただいま~」
マサさんだ。
「ただいま。あれ、め~ちゃんは?」
まだ帰ってきてません。
「そうなんだ。」あれ?金岡さんもいる。どうかしたんですか?」
そう言われると、金岡さんは気づいていなかったのか肩を少し上げて驚いた。
「あ……えっとね。ちょっと用事があって。」
「なんですか?用事って。」
「それはぁ~、え~っと……。」
こういう感じを言葉を濁すって言うらしいんだとめ~ちゃんさんに教わったことがある。
それをこの目で見るとは思ってなかった。
金岡さんがそうやってる間に、また物音が聞こえた。
「たらいまあ~」
!?
め~ちゃんさんがふらふらしながら帰ってきた。
「この町わ~おさけがいっぱいい~っぱいあって最高ねえ~。ま~さ~。ずっとこの町に住もうよお。」
「もう、め~ちゃんたら、そんなにお酒に酔って。新橋のおっさんみたいになってるよ?」
これがわたしを気絶させたお酒っていうものの力なの?
「よってらいの!あれぇ~?あなたはだ~れ?」
するとめ~ちゃんさんは金岡さんを見つけるやいなや、こう言った。
「はるかさんかあ~。何で暗い顔らの?お酒飲んだら解決するよお~。」
たぶんしないと思います。……そう思っていたら本当にそうなってしまった。
「えっ!?え~っと……」
金岡さんがそう躊躇する間にめ~ちゃんさんは小さなカップを持ってきた。
「ほら!一杯。」
金岡さんは断れないみたいで
「そ、それじゃあ……。」
そう言って、少しずつ飲みだした。
すると、すぐ顔が赤くなった。
「……ひょっとして、金岡さん下戸?」
マサさんが言うが早いか、金岡さんはその場に倒れた。私が気を失った時みたいに。
「だ、大丈夫ですか?もう、め~ちゃん、無茶させるから!」
「ごめ~ん」
いつものめ~ちゃんさんと違いすぎる。
「だ、だいじょうぶれすぅ~。あれ?あなたはだれですかあ~」
「マサです。病院でお世話になった。」
「あ、マサくんかあ。私は、マサくんに言いたいことがあります。」
「何ですか?ろれつが回ってませんよ、金岡さん。」
「私わあ、マサくんが好きです!」
「ハァ!?」
私と、マサさんと、この一言で酔いがさめたのか、め~ちゃんさん全員が声を上げた。
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ご意見・ご感想
warashi
ご意見・ご感想
夜分遅くに失礼します。
久しぶりの続編、楽しみにしていました!^^
メイコさんの酔っ払いぷりが目に浮かぶようです……新橋のおっさんが個人的にツボでした^^;
まさかの急展開、酔った勢いの告白とは!
お酒は確かに怖いですねぇ、節度ある飲み方を心がけないといけません>×<;
先の気になる流れになってきました、毎回楽しく読ませていただいているので、また続きが読めることを楽しみにしています。
楽しい作品をありがとうございました!
2010/04/21 02:34:59