「私・・・・・アカイトのこと・・・・」
ある日の夜。リビングに、ミクとアカイトがいた。
「・・・・・なっ」
2人の間の距離は、ほとんどなく少しでも動けば髪に手が届きそうだった。
「・・・・・・・」
「・・・・・・・・・ミク?」
アカイトは動けないまま、黙ってしまったミクに声をかける。
「・・・アカイト」
「なんだ?」
「・・・ほんとは・・・」
「・・・怒らないから、言ってくれ?な?」
「・・・あ」
その時、カイトが通りかかった。
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
沈黙が3人の間に流れる。
「・・・うん、僕は何も、何も見てない。うん」
カイトは自分に言い聞かせながら去った。
「・・・・で、何だ?」
気を取り直してアカイトは聞いた。
「・・・小さい頃は、あの・・・ね」
「・・・・うん」
「・・・カイトが好きだったの」
「・・・!・・・そう、か」
「・・・あ、でもね?アカイトはカイトに・・・昔のカイトに似ているから、今はアカイトだよ津!」
「・・・そうか」
(俺は、昔のカイトの人格を持っているからか・・・)
そのことに、さりげなくショックを受けつつも表情には出さずに、
「俺は、カイトの亜種だからな!」
と、さっぱり言うのだった。
「アカイト君・・・」
「・・・?」
「2人っきりのとき、カイトがそう呼んでほしいって言ってたから、つい」
「・・・・・」
(結局、カイトか)
「・・・ダメ、かな・・・」
「え、別に。呼んでもいいけど2人っきりの時だけな」
「・・・・ありがとっ!」
END
コメント0
関連動画0
オススメ作品
ピノキオPの『恋するミュータント』を聞いて僕が思った事を、物語にしてみました。
同じくピノキオPの『 oz 』、『恋するミュータント』、そして童話『オズの魔法使い』との三つ巴ミックスです。
あろうことか前・後篇あわせて12ページもあるので、どうぞお時間のある時に読んで頂ければ幸いです。
素晴らしき作...オズと恋するミュータント(前篇)
時給310円
君の神様になりたい
「僕の命の歌で君が命を大事にすればいいのに」
「僕の家族の歌で君が愛を大事にすればいいのに」
そんなことを言って本心は欲しかったのは共感だけ。
欲にまみれた常人のなりそこないが、僕だった。
苦しいから歌った。
悲しいから歌った。
生きたいから歌った。ただのエゴの塊だった。
こんな...君の神様になりたい。
kurogaki
<配信リリース曲のアートワーク担当>
「Separate Orange ~約束の行方~」
楽曲URL:https://piapro.jp/t/eNwW
「Back To The Sunlight」
楽曲URL:https://piapro.jp/t/Vxc1
「雪にとける想い」
楽曲URL:http...参加作品リスト 2017年〜2021年
MVライフ
意味と夢と命を集めて
作られてしまって身体は
終わった命を蒸し返す機械らしい
【これは彼の昔のお話】
人一人は涙を流して
「また会いたい」と呟いた
ハリボテの街の終末実験は
昨日時点で予想通りグダグダ過ぎて
その時点でもう諦めた方が良いでしょう?
次の二人は 街の隙間で...コノハの世界事情 歌詞
じん
もうすぐ暗闇が晴れる
光に包まれる時
新しい体験が
すべてを包み込む
その光は眩しいクリスタル
命を運ぶ大地
今はまだ見えない光
すべてを癒す光
希望のクリスタルが
進むべき場所を示し...アルスの光
普頭
おにゅうさん&ピノキオPと聞いて。
お2人のコラボ作品「神曲」をモチーフに、勝手ながら小説書かせて頂きました。
ガチですすいません。ネタ生かせなくてすいません。
今回は3ページと、比較的コンパクトにまとめることに成功しました。
素晴らしき作品に、敬意を表して。
↓「前のバージョン」でページ送りです...【小説書いてみた】 神曲
時給310円
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想