プロローグ

また…あの季節が近づいてきた。

「鏡ー、鏡音さー、鏡音さん!」
ふぇ ここどこ?誰が起こすのよ!
「鏡音さん、私の授業で寝るなんて…たいしたもんね」
「あっ、寝てました?めいちゃん先生のみまちがえです!」
「後で、礼拝堂にきなさい…わかったわね」
「ふぁい…って、放課後ですよね(笑)」
どうしよー。今日はあの日なのに!
「何よ!放課後じゃダメなの!」
「はい。今日は色々とあって…」
「私がいいわよっていうと思ったかしら?ダメよ!」
うわぁ…めいちゃん先生のコトだから言うとは分かったけどマジかぁ…
「ちゃんと来なかったらどうなるかは分かるわよね?」
ゴゴゴゴッ……
なんか聞こえるよ(汗)
「怖いよ怖いよっ!めいちゃん先生っ、今は授業中なんで授業しましょうよ!ちゃんと行くからっっ!」
「ならいいんだけど ニコリ…授業続けるわよ」
ふぅーっ……じゃなぁーいっ!
どうしよう……今日は大切な日なのにっっ!

再開

はぁ……放課後に礼拝堂へ行きめいちゃん先生に説教され……それからはめいちゃん先生の婚期を逃した話や……じゃないっ!
早く行かなきゃっ!あの約束を守らなきゃ
「はぁはぁ……っ、着いたぁ」
今年も約束を守ったよ……今年は戻ってくるの…
ねぇ、蓮…あなたはいつ帰ってくるの?
教えてよ…っ。
「……っ、うっ……っうぅぅグスッ」
へへっ、泣いていてもダメだね
蓮、今年も桜はちゃんと満開だよ
「うーんっ!!はぁっ!帰ろっと」
ザァァァーッ
うっ…風強い…誰かいる?誰?
……風が止んだ。私は目を見開いた
「れ、れん……」
嘘でしょ……本当なのっ
「よぉー鈴!ただいまっ帰還しましたっ!」
バシッ
「痛いなー!鈴やめろってww」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

桜が咲く季節

閲覧数:224

投稿日:2012/11/18 18:01:09

文字数:804文字

カテゴリ:小説

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