（1-A）
キレイ好きすぎて　中身は空っぽで
切っては捨ててを　繰り返し続けて
ボクの性格は　作り変えてみては
貼り換えすだけの　つまらないハリボテ

型抜き並べて　飽きたら次見つけ
「ホントのジブン」を　何処かに置き去りで
そのまま歩いて　大きくなってきて
今さら探すの　ただ嘲笑うだけ

（1-B）
逃げ出すことだけ考えてた
戦うなんて　ナンセンスだと
失うものだけ増えすぎては
得るものは　一握りに満たず

（1-S）
死んだフリした明日と　歩調合わせてゆくんだ
褪せた空の下　ボクは　息苦しく生きているよ
ただそれが「普通」だとか　思い込んだら最後だと
幼いキミが嘲り　指差し大声で笑う


（2-A）
キズ一つもなく　反射してるだけ
切っては貼りつけ　イイトコ取りしてる
キミの性格も　作り物なんだと
思い込んでみて　安心してたんだ

（2-B）
跡形もなく消えてしまえと
何度も神頼みしてたんだ
キズつけることだけ覚えては
ジブンはその痛みに怯えて

（2-S）
生きたフリした昨日が　口調狂わせ叫んだ
降り出した雨　気にせず　泪すら隠そうとして
過ぎてく人混みすらも　「嘘を剥がせ」罵るの
疲れ果てた人生を　いっそ捨ててしまえたらな


（2-C）
可愛くないから　作り治すんだ
キレイでないなら　捨てるしかないよ
次々手放し　いつでも継ぎ足し
「シンジツ」だなんて　残ってないのに


（ラスS）
拾うフリした今日と　波長ずらせてみるんだ
零れた星空見つめ　目も心も塞いでみて
臨界を通り越して　初めて気付かされたんだ
伝えるコトバでさえも　放り投げていたんだって

腐るフリした現実（せかい）は　今でも存在していて
再生する暁（あかつき）を　ボクに見せつけたがってる
汚い世界（へや）の片隅　キミだけが割り込んできて
ガラクタだらけの気持ち　溢れさせて　また笑った