―――2039年、コンピューターは自我の獲得に成功した―――
「朝だよ。早く起きて。ねぇ起きてよ、悠!」
「なんだよ、日曜日の朝っぱらから俺を起こさないでくれ」
俺は高橋悠。高校1年生。
平和な日曜日。少しぐらい惰眠をむさぼりたい。
だか、このツイン女は許してくれようにないようだ。
「ねぇ、知ってる?今日は従妹のみーちゃんが遊びに来るんだよ?!」
「あぁ。」
無愛想に俺は答えた。
「もう、無愛想な返事しないの!あの可愛い子が来るんだよ?普通ならワクテカだよっ?」
あぁ、うざい。ロリコンめ。
このツインテールのロリコン女はミク。
ちなみに人間ではない。
心を持ったコンピューター。
つまり人型ロボットと言ったところだろうか。
ただし、どこかの猫型ロボットのように定まった姿があるわけではない。
バーチャルリアリティで成り立っている。
つまり2次元と3次元の間に存在しているといったところだろう。
ミクの正式名称はEAP-001-39。
「EAP」は拡張現実プログラム(Extended Actual Program)の略称。
法律によって3歳から1体EAPの所有が義務づけられている。
俺は両親の計らいで生まれて間もない頃から所有していたから15年近く共に生活している。
「もう、悠!ぼーっとしないで!!早く支度してよ。」
「はいはい。分かりました分かりました。」
「はい。は、一回でいいのっ!」
「はいはい」
「もう!じゃあ、私はみーちゃんのお出迎えの準備するね。お菓子作るんだー」
ったく、たかが3歳児のみーちゃん相手にそこまでしなくてもいじゃないかと俺は思う。
だか、そんなこと口にしたらミクから何されるか分かったもんじゃない。
俺の従妹のみーちゃんは、今日からEAP所有者になる。
だから、暇人の俺とミクがみーちゃんにEAPについて教えることになっているのだが、
3歳児にEAPが理解できるわけないだろうがっ!!
俺だって両親からEAPが何なのか詳しく聞かされたことがないのだから尚更。
「こんにちはぁぁぁ。お兄ちゃん、ミクちゃん、遊びに来たよぉぉぉ!!」
「待ってたよぉぉぉぉ、みーちゃん。すぐドア開けるからねー♪ って悠、代わりに出てー!」
みーちゃんのお出ましだ。そしてテンションが高いミク。
俺は布団から抜け出し玄関へ向かった。
【続く】
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miyao-
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