息潜め　近づけば
尚更でしょう
噛み締めた　林檎飴
まだ　甘くて

浅き夢見し　今宵は
髪を結う
時が二人を覆えば
君が　見えない

幻だと決めつけた
燃え尽きて欲しい　恋模様
どうぞ　咲き誇れる頃
君を忘れる様に

頬を染め　歩く道　
今更でしょう
秋雨が近づけど
君　想う日

浅き夢見し　今宵も
帯を締め
不安　其れすら　愛しい
故に　切ない

袖引き　抱き寄せる度
髪が　解（ほど）けない優しさで
溶かす　口付けは甘く
林檎味を残した

夢に溺れたまま
散りゆく想いは　恋模様
どうか　舞い踊れる日に
君を思い出させて

袖引き　締め付ける度　
帯を　解（ほど）いて欲しいだけで
此れ以上　我が侭など
報われない方がいい