「踏み込み不能エリア」

いつもと同じ　繰り返し（リピート）　デジャヴ　決まってるのさ
どうせこの先　見る意味もなく　陳腐なエンドだ
忘れてたのかい？　何もできずに　立ち止まる日々
「ならばこの際、捨てればいいさ。」　そう言ったのは

そんな私の前でアナタはなんで笑うの？
捻じれ壊れたどこかが痛む　そんな気がした
優しさなんて　媚薬と同じ　虜になれば
さらに求めて　けれど逃して　その結末は

知ってるんだよ　私がただ　一人で怯えてるだけ、なんて
あと一歩さ　踏み込めれば　あなたの腕の中に行ける、なんてッ！！

じゃあさ　勇気一つを　こんな私に下さい
閉鎖思考回路　単純明快な答えを下さい
踏み込み不能エリアに飛び込める自信を下さい
そんなことを言ってるうちはダメなんですよって
全部知ってる　だから言わないで


わかってるけど　目で追ってしまう　わかってる、けど……
会話もできる　笑いかけれる　それでも違う
忘れてたのかい？　足掻いてみても　立ち止まった時
既視感のある　愉快なラスト　だから捨てたの

保証がなきゃ　動けないの　それがどんなに甘えだとしても
傍から見て　他人（ひと）は言うの　「なんでそんなに臆病なの」なんてッ！！

じゃあさ　勇気一つをこんな私に下さい
論理思考不能　単純明快な答えがわからない
ごめん　今、嘘をついた　答えなんて知ってる
けどさ　それがなんだ？　選択できない正答はいらない
ああ　またそろそろ　一本道だね

心の奥に隠している　怯え　不安に押し潰されて
それでもなぜか捨てきれない　綺麗　揺れるのこの恋心は
手をこまねいてるうちに終わる　今回だけはそれが許せずに
壊れてしまうのは百も承知　踏み込み不能のあなたの心（エリア）に
今　そっとさ　触れてみるの
今　そっとさ　踏み込んでみた

そしたら

響く　急難信号　激しく光る警戒灯
崩壊が始まるの？　私は小さく唇噛んで
音が聴こえた気がした　よく知っている音だ
これが答えなんだと私は気づいたよ
そう　この音は心を潰す音

音の元を辿れ　頭の中空にして　突っ走れ！
馬鹿なのは自分でアナタのことなんか気にしてなかった
踏み込み不能エリアは私にだけあるものじゃなく
境界超えたときから傷つけていたのは――

見つけたあなたに　一つの言葉を。
そしたらあなたは　なんだ、と笑った