A
まるで猫みたいだって
吐き捨てるように囁いた
下卑た視線も 嘲る笑みも
僕を壊すにはまだ足りない
真白い頸 焼きついたその背中
繰り返しの日常でただ
望んだのは 撃鉄の灯火
B
「泣くなよ、殺したくなるだろう」
暗闇を引き裂く声は まるで光のように
S
僕の目を抉って その手で抉って
温もり冷めぬそのうちに
優しいキスで宥めてよ
血に塗れたその唇で
ああ、最初で最後の愛を騙って
A
まるで僕みたいだって
傷だらけの目を見て思う
吐いた言葉も 悴む指も
君を壊すにはまだ足りない
真っ赤な瞳 輝いたその刃
噎せ返りそうな生の底
縋ったのは 永訣の朝明け
B
「泣くなよ、殺したくなるだろう」
薄氷を震わす声は まるで祈りのように
S
僕の目を見ないで その手で塞いで
温もり冷めぬそのうちに
渇いた夜を返してよ
血に塗れてなお穢れない
ああ、最初で最後の恋を許して
B
「泣くなよ、殺したくなるだろう」
寂しげに揺らめく声は まるで、まるで
S
僕の目を抉って その手で抉って
温もりなんて残さずに
優しいキスで仕留めてよ
ひどくいとけない唇で
ああ、最初で最後の愛を笑って
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ブクマつながり
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誰も惨めさ
惨めに生きている
懐かしさとか 後ろめたさとか
抱えて 笑っている
何も見えずに
怒って落ち込んだ
浅はかな夜 些細な狡さを
ひとりで 誤魔化していた
B...♪生きて、生きていく
ナツキ
A
強がることはないさ
たとえば今 顔を上げても
うまく笑おうとして
胸の傷は 深くなるだけ
B
懐かしい歌を口ずさむ
そんなありきたりを いつから
手離しただろう
S...♪願い
ナツキ
君の隣で見る月は
なぜだか少し滲んで見える
口惜しく思うのだ
その欠けた形も 埋められない距離も
水辺に咲いた花の色に似た
君の瞳の奥に潜む影
撫でるような風を感じて目を閉じた
頬を濡らす温もりが悲しくて
ただ、悲しくて
まだ見えない 見えないままでいい...君の隣で見る月は
ナツキ
僕が可哀想なのは僕のせいなので
君が気に病むことはないのです
痛くてたまらないのは僕の方なので
君が痛がることはないのです
何がおかしいのですか?
僕の頭を心配してる? そんなアホな
それはとても大きなお世話なので
おとといきやがれとでも言っておこう
君は今 君以外の誰かに寄り添って
いや寄りかかっ...幸せになれるから
ナツキ
A
花が散るように 終わりたいと願った
悲しみを 知るまでもなく
痛みにさえ 気づかないで
届かないのならば この声は何のために
君の名を 呼び続けるの
愛してるも 言えないのに
B
君を待ちながら 孤独を抱えた夜
水を探してる 渇いた心のまま...きっと
ナツキ
A
水飛沫上げて 虹を作る君
眩しい笑顔に 一瞬で恋した
冷たいてのひら 頬に押し当てても
熱が引かない 誤魔化しようがないや
B
夏は待つことを知らない 季節だから
可愛い浴衣で 君の手を引くわ
S
花火なんてそっちのけで...君を想う夏
ナツキ
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