声もからして
涙も乾いて
赤く腫れた瞳はぎこちなく揺れる
渇いた喉は張り付いて
絞り出すように声
震える手を握り締めて
遠すぎる空を見つめた
何時かの君に焦がれて続けた
立ち上がることすらままならずに
たなびく風をただ感じて
流れゆく空を見続けた
私の時間だけが止まったかのよう
虚ろな瞳に揺れる景色を映し出す
鳴らす靴音
砂利を踏み潰す君の靴
私の上にゆらり降りる影
抱きすくめられて泣き出しそうになる
止まった時間が流れだす
貴方がいなくちゃ始まらない
声もからして
涙はそれでも止まらない
赤く腫れた瞳もそれすらも愛しい
むせび泣いてしがみついて
震えた手を握り締めてくれた
遠すぎる空は柔らかく赤く滲む
何時かの君はここにいる
焦がれ焦がれて君と私
君こそが私の絶対的存在
君こそが私の世界の枢軸
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