彼女の家へ行く途中の曲がり角で彼女の足首を拾った

そのすぐ先の家の生け垣には彼女の右腕が引っ掛かっていた

足元の「止まれ」の「ま」の丸の中には彼女の左目が落ちているし

ひめりんごの枝になっている小さな実の隣には彼女の小腸がぶらさがっている

からっぽのランチボックスの中に彼女を拾い集めながら彼女の家へ急ぐ

忘れものの多い彼女にこのことを教えてあげなくちゃ

今日もたてぶえ吹きながら屋根の上でつまさきそろえてるはずの僕のかわいい

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

新茶の季節に

春も下り坂ですね~。

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投稿日:2008/04/23 21:10:07

文字数:222文字

カテゴリ:その他

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