「君は強いね」昨日の言葉
冷えた淵ぐるぐるなぞっている

ほんの少しのスティックシュガー
溶かせずにカップの底へ沈む

もう見えなくなっていくの
雪雲は透かした
ふたり帰り道に繋ぐ手
おそろいのスニーカー

スキップしては
立ち止まってキスしたり
重なる鼻歌
目を合わせ笑った

迷った日々も
あなたと一緒にいるから
楽しめてたんだ
本当に楽しかったよ

本当、大好きだったんだ

親ゆび出てる白い手袋
凍えそうぐるぐる包(くる)まって？

結晶集う雪うさぎたち
南天の赤で息吹かせよう

もう見えなくなってしまう
後ずさりしてるの

秋の日には夕暮れ
寝かせた影をまたいで陰る
シーツと雨やどり

冬の日の朝毛布のぬくもりには、ね
あなたの胸にみた夢を重ねよう

ふたり歩いた桜道ひまわり畑も
わたしのずっと知らない誰かとふたりは

並び歩いてゆくのかな...