夕暮れ 街の中で
とても見慣れた 顔を見つけ
そっと 後をつけて
次の居場所は そこにしたよ
気づかれなかったとて
別にいいよ 黒猫がこう問う
「忘れてしまってても?」
別にいいよ いたずらな時の向こう
桜の花が散り 道を覆った
深い意図は持たず
遠巻きの場所から伺って
桜並木の葉が 空を覆った
強い意義を帯びず
ただ居たよ
あの日も 昨日も 一昨日も
明日も 明後日も
沈むよ 同じ日が
ゆらゆら 窓の下
色づく 夕空
傍にいていいかい?
夜明け テーブルの上
処方箋とか 通帳とか
まめに 毎日つける
日記帳だけ ペールの中?
忘れてしまってたら
それがいいね 黒猫がこう言う
「気付かれないのは、
もう当たり前だ。さっさと諦めなさい。」
桜の紅い葉が 道を覆った
強い意味を持てず
無いも同じ手じゃ触れないね
貴方がそれを カーテンで覆って
淡い意志のままに
椅子に立ち、
それから いつでも いつまでも
昨日も 明後日も
失くした ずっと夜だ
ゆらゆら 足の下
輝く 星空
「傍にいていいかい?」
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