8月14日、12時少し過ぎ。
...は?
起きて時計の日付を見た瞬間、そんなこと口に出してしまった。
本当だったら今日は彼のお葬式のはず。
考えている間に時間は過ぎていき、もう16分になっている。
もしかして。
.......ループ?
夏にはよくあること。特にこういう時には。
....。
「ねぇ、もう帰ろう?」
ループかもしれないと思い、本当だったら昨日の話し相手だった彼には話しかけないでおいてある。
そして違う相手、リナと話していた。ついでに少し年下。
リナに聞くと彼はまだ生きていたらしく、ちょっとだけ安心した。
「うん!」
彼女は無邪気な笑顔で、私に帰りの挨拶をしていった。
実は本当だったら昨日のことを遠まわしに教えている、さすがに彼のことは教えないが。
....変な感じがするなぁ。
もしもこの世界(?)も身近な人が死ぬのなら。
連鎖.....。
彼女が道を抜けた時、周りのビルの人は口を開けていた。
その刹那、彼女の小さな体に、
そこら辺の工事で使っていた鉄柱が、
突き、刺さる?
『劈く悲鳴と風鈴の音が木々の隙間で空廻り』
周りのビルの人は声も出さず、何も出来ず。
私も一瞬のことで何も出来ず。
でも、見えたものが一つあった。
彼女は、笑っていた。
何故かって?
知らないよ。
これがループだと思うと、何も怖くない。
....ループ。
今、彼女が何故笑っていたか分かった。
『実は本当だったら昨日のことを遠まわしに教えている』
それで、彼女は
彼を死なさせないように....?守れていたから笑ったのか....?
また、意識が飛びそうになった時
ここにいるはずのない陽炎がいた。
陽炎はワザとらしく笑い、
「夢じゃないぞ」、と言ってる気がした。
また、次の世界に行ってるかもしれない時、
ループさせないよう、と決めた。
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