嗚呼 現世離れ 焔舞い 躰を還す
禍つ風の哭く夜半の 月は艶やかに
廻る 視界の中に 貴女の面影を見た
幽かに届いたのは 薄氷の聲
揺らめいて 唯 落ちゆく花の様に 美しくあれ
今宵また此処で静かに眠りたい 血に染まって
嗚呼 脱兎の如く 振り放し 躰を隠す
喉を穿つ 悪意の刃を 赫く滲ませて
軈て澱む月が 水面に翳を映す
そっと波紋のように 私を巡る
斬り咲いて 鮮やかな艶を放つ 此処に散るまで
一人崩れ逝く貴女 その想いは 深く沈む
降り頻る 赫い雨を躰に纏い 貴女の許へ
穢れゆく魂 虚空へと舞い上がる 途切れた・・・
揺らめいて 唯 落ちゆく花の様に 美しくあれ
今宵また貴女と共に眠りたい 血に染まって
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