翌日、朝目が覚めると、目の前にカイトの顔があった。



「ふあぁぁーー!!!」



「私は勢い良く飛び起きる。



「何でいんのよ!?」



「迎えに来ちゃ悪いか?」



カイト、いつも通りだ。



「カイト・・・・」



カイトは小さなため息を吐いて、



「・・・あのさ、何でもいいけど、何でお前下着なわけ?」



「へ?そんなの暑いからに決まってんじゃ・・・・、!?//////」



カイトがいきなり私の肩に腕を回してくる。



「お前さ、そんな無防備でいると襲われるぞ?」



「昨日襲ったのはあんたでしょ!?それに今も襲おうとしてるじゃない!!」



カイトが私の肩から腕を離す。



「はは^^ミク顔真っ赤、かぁわいい!それに昨日も今も未遂じゃん」



「も~!!怒るわよ!!」



「もう怒ってるよ」



「うるさい!着替えるんだから出てってよ!!!」



バッタン!!



私は思い切り部屋の扉を閉めた。



「じゃ、ミク、下で待ってるからな」



「・・・・ん」



トントントン・・・



まったくなにが未遂よ!女の子にとってはどっちも一緒よ!!



私は素早く着替え、下に降りていく。



「お待たせカイト、行こう」



「お前、朝ごはんは?」



「あ!」


私が急いで朝食を食べていると、お母さんがゴミ出しから戻ってきた。



「あら、ミク、おはよ。今日は遅かったのね。カイトに起こしてもらったの?」



「ん、そーだよ」



「幼なじみにモーニングコールしてもらえるなんて、ホントうらやましいわね~」



お母さんが私たちをにやりとした顔で見てくる。多分私たちが付き合ってると思ってるんだろう。



「お母さんわた「未由おばさん、ミクには昨日彼氏ができたらしいですよ」



「ちょっ!カイト!?」


何で先に言っちゃうのよ!!



「あらまそうなの!?ミク、今度家に連れてきなさい!!ミクの彼氏見てみたいわ!!」


・・・興奮しすぎだよ、お母さん・・・・;


「ミク、早くしないと!もう時間ないぞ!」


「あ、うん!ごちそうさまぁ!!」


「「んじゃ!いってきまーす!!」」


「いってらしゃーい」


私たちは家を出てすぐ鏡音家に向かう。



「リンちゃーん、れんくーん!学校行こー!!」



「はーい!」



リンちゃんの声と同時に、玄関の扉が開いた。



「おはよう!ミーちゃん、カイト^^」



「おはよ、リンちゃん」



「おはよう。・・・あれ?レンは?」



「ああ、今来ると思うよ?」



「レン君何してるの?」



「あー;なんかね・・・」



カチャ・・・


扉が静かに開いた。そこにいたのはレン君だった。



「あれ?レン君それ・・・」



「・・・やっぱ似合わないよな?」



レン君がしていたのは淡い赤で縁取りしたメガネだった。



「んーん!そんなことないよ!すんごい似合ってる^^」



「どのへんが?」



「ぅえ!?・・・・っとぉ」



「レンはイメージ的にノンフレームだけど、そっちの方が子供らしさもでていいんじゃないか?ノンフレームだとお前、近づきがたい感じだし」



「そうか?」



「おう」



そう言われてみればそうかも・・・。



「でしょ!?あたしが選んであげたんだよ^^レンもこれで少しは友達増えるよね!」




「は!?別にいいんだよ、友達はお前らだけで・・・。」



「「「レンきゅん!」」」



「!?何だよレンきゅんて!」




「え?レン君にきゅんッてなったから『レンきゅん』」



今思いついたんだけどね。



「さ、早く学校行かなきゃ!遅れちゃう」



リンちゃんがそう言って私たちは学校に向かった。






校門の近くまで来ると、そこで誰かがこちらに向かって手を振っているのが見えた。



「あ、がくぽ先輩!」



「え!?あの例の神威樂十!?」



「うん、そだよ」



「そいえば、俺まだ見てねぇ」



「俺も」



そっか、みんなまだがくぽ先輩見た事ないんだっけか。



「どの人?」


「あの人」



私が指を指した瞬間、



「あ!ミクちゃん!!おはよう」



「おはようございます!がくぽ先輩」



私が駆け寄ると、がくぽ先輩は私の腕を引いて、私の頬にキスをした。



「ふぇ!?////////」



「おはようのチュウ^^」



「せんぱい!/////」



私が先輩とラブラブしていると、



「ちょっとミーちゃん!どーゆー事!?」



「この人とミク、付き合うことになったんだってさ」



「そうなの!?」



ああ;そのことも言ってなかったっけ・・・;



「ミクちゃん、この子達は?」



「あ、私の幼なじみです。こっちの双子ちゃんは、鏡音鈴ちゃんと恋君です。で、そっちのは・・・」



「始音海斗です。俺、先輩から全力でミクのこと奪いにいくんで覚悟してくださいよ?」



「カイト!?」



何言ってんのよあんた!!




カイトががくぽ先輩に顔を近づける。



「俺、負けませんから!」



「・・・これは宣戦布告と解釈していいのかな?つまり僕は君にミクちゃんをかけてケンカを売られたと・・・・」



「はい」




うう~!二人とも目が笑ってないよ!!



「ねえミーちゃん、カイトがミーちゃんのこと好きって知ってた?」



「昨日、言われたよ」



「そっか・・・」



「うん・・・」



私とリンちゃんが、ちょっとしっとりムードになっていると、



「ねぇミク、なんかあっち殴り合いが始まりそうな勢いだよ」



「ええ!?」



ホントだぁ!!二人ともめっちゃ怖い;早くやめさせないと!!



「ちょっと二人とも!」



「お、ミクちょっと・・・」


「へ?」



カイトが私の首筋をがくぽ先輩に晒す。



「ちょっ・・・!カイト!!」



「コレ、俺がつけたやつですから」



「ふ~ん、早速僕の彼女に手ェ出してくれちゃってんだぁ~?フラれるのが怖くてずっと言えなかったくせにねぇ~」



「それはミクを困らせたくなかったんです~!」



「ちょっと二人とも~!!(泣」



私が何を言っても言い合いを続ける二人。



「わ~ん;もうやめてよ~!!」



「「ぐふっ!」」



え?



「あんたらミク泣かして何やってんの?それに周りの人にも迷惑かかってんのわかんないの?」



レン君が二人の後頭部にチョップを決めていた。二人とも完璧にのびている。




「レン君」



「さ、行こう。リン、ミク。こんな奴らに付き合ってられないよ」



「「・・・・うん」」



私はのびている二人をおいて教室に向かった。



私は悪くないもんね!あの二人が悪いんだもん!




その後の二人



「レン、あいつ・・・」



「か、下級生にやられた・・・・(泣」



「がくぽ先輩ダサいっすよ・・・・」



「カイトのアホ面には負けるよ・・・・」





「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」







そしておバカ二人は静かに逝くのでした・・・。













「「勝手に殺すなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」





すみません;


















ライセンス

  • 非営利目的に限ります

未来への道 第10話 「宣戦布告!」

ついに10話です!!
いっぱい書いたなぁ・・・。私にしては上出来だよ。

閲覧数:622

投稿日:2009/07/09 23:06:39

文字数:3,144文字

カテゴリ:小説

  • コメント3

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  • ばかぷりんす。

    えっと、イメージ的にツンデ恋歌のレンをイメージして書きました。
    今度機会があったら描きたいなぁとか思ってるんで、描きます!

    コメントありがとうございました^^

    2009/07/26 11:11:47

  • ヘルケロ

    ヘルケロ

    ご意見・ご感想

    ヘルフィヨトルです。
    レンかっこいい
    メガネレンの絵、ありますか?
    書いてほしいです^^

    2009/07/26 06:54:06

  • ばかぷりんす。

    かっこいいですか!?ありがとうございます^^


    なんか私が思うにもうレンはミクのこと諦めちゃってるっぽいです;たぶん今のレンの心境は「俺の思いはカイトに託すぜ」的な感じだと思います。そしたらがくぽといきなりバカやっちゃって怒ったんでしょうね・・・;レンを怒らせると怖いですよ;すぐ手がでるから・・・


    これからレンをどんどんかっこよくしてくつもりなので(ミクとくっつけてあげられなかったから)、楽しみにしててくださいね^^


    コメントありがとうございました♪

    2009/07/10 20:29:14

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