「…レン?」


彼、“レン”と呼ばれる

いわゆる 機械 は

彼女、“貴女”と言う

いわゆる 人間 に


こう言う。



「人間に…なれたなら…」


彼女、は不思議そうな顔をしていた。

彼、レンは その後に

“貴女を愛しても許されたのに”


彼、レンは

彼女、に 恋心を抱いていた

彼女は レンの顔を覆う様に

こう言う。



“愛してしまえば良いじゃないですか”


彼、レンは

彼女、を凝視した


彼女、は彼のその行動に

なんの反応もなかった。


彼、レンは


彼女、に 手を 伸した。


彼女、は手を伸ばし返さなかった。


それは、機械と人間では


触れる事さえままならないから。


彼、レンは

その場に立ち尽くした。


彼女、は

口をフッと緩め、


こう言う。



「いつか貴方と結ばれると信じていた」







彼女、は そこで 口を塞ぐ。


彼、レンは

細く、切ない声で


「けれど、貴女に触れる事さえ出来ない」



彼、レンは

画面の中で


彼女、は


画面の外で


ただ、儚く


涙をながす。


それから

彼、レンは

溶けて 消えて


なくなった

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ただ、儚く



パソコンの中の自分は
どれだけ無力なのだ

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投稿日:2009/09/21 16:39:54

文字数:557文字

カテゴリ:その他

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