「ー・・・僕好きな人ができたんだ・・・」




長い沈黙・・・



お母さんが口を開いた・・・



「ふふ おめでとう」



お母さんもお父さんも喜んでくれた。



好きな人ができるだけでこんなに褒められるんだ・・・


「あなたもそんなに成長したのね・・・お母さん、嬉しいわ・・・」


僕は成長したのだろうか・・・


いや体は成長したのかもしれない。


けど心はまだ小さい頃のまんまだ。


何も変わっていない。



変わって見えるだけなんだ。


僕の周りが大きくなって、僕もそれにつられて大きくなっているだけで、中身はあの時のままだ。



変わりたい。そう思えた。


*


「・・・し・・・と 始音海斗!!!
起きてるのか!!!」



「わっ!!すいません!!!」



なんてことだ。



この先生の時に限って寝てしまう。


「先生・・・すいません・・・」



「わかればいいのよ。」



笑顔だ。




先生の顔を見てから俺は先生のネームプレートに視線をずらした。


(初音ミク先生か・・・)


聞いたことのある名前・・・

しかし



思い出せない。



*


ねぇ君に会いたいよ。



ねぇ君もきっと子供だよね?


僕に話しかけてくれたもん。


ねぇ 君は今頃誰の乳を吸ってるの?



僕はもう卒業したんだ。



僕はもう言葉を覚えたよ?



君は覚えたのかな・・・・


覚えたのなら一緒に喋りたいよ・・・


*


「お前さぁ今日もミク先生の時に寝てたよなぁ」




「なぁーんか寝ちゃうんだよなぁ・・・」



「安心するてきな?」



ぶふぉ



「ちょっ やめろよまじで。」



「だってお前ミク先生の時ばっかりじゃん!!!」



「だからってそんな確証がどこにある!!!!」



「何処か?」



こいつぅ・・・



俺の友だち、神威岬 岳(かむい がく)


唯一のリア友だ。



「にしてもほんとお前はよく本を読むなぁ・・・」



「ん? あぁこれか・・・」



小さい頃、父からもらった二息歩行規集。


「でもさー二息歩行ってさこんな字じゃなかったよな」


「うん。正確には二に足に歩行だよね」



そんなの僕は知らない。



ただ面白そうだったから、借りて読んでる。



でも、これのことを思い出そうとすると頭が痛くなる・・・

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

二息歩行3

久しぶりからの二息歩行。

もっと見る

閲覧数:199

投稿日:2014/04/09 23:43:21

文字数:1,031文字

カテゴリ:小説

オススメ作品

クリップボードにコピーしました