何者でもなかった私を置き去りにして
別れを告げた人達の人生は今日も続く
何の知らせも入らずに日一日と過ぎて
色褪せていく思い出は記録に残らずに
まるで何も振り返らない方が良いのか
お前には思い出以外にもう何もないと
いっそ誰かがそう言い付けに来ないか
どうしようもない位の幸せに飽き足り
得意気な顔をして遣り過ごす僕を騙せ
また何も知らずじまいで済ませている
ひりひりと痛みが染み入ったあの頃は
不幸ながらに生きる事その物に飢えて
自分なりに精々必死に生きようと走り
退屈で快適な環境の不味さは知らずに
思い切り遊び学び充実した命を生きた
ねえどうしてどうしたら取り戻せるか
熱い気持が冷えきった一月の夜更けに
埋まらない過去という名の穴を藪睨み
苦しみ痛くて爆ぜる位の謳歌を失くし
自分は人でなしになりそうな儘でいる
ねえどうして何故だろう生きる事には
事欠く筈などないと今更断言出来ない
ここは地獄なのか天国なのか解らずに
生きる術は解れど実感する心地はない
生温い空調の温度を保ち続けているが
手付かずで腐る果実を無視するが如く
どこか病んだ調子で今を憂い野垂れる
甘い罠にやられて堕ちていく堕天使は
人に恋したいけない奴等と解るけれど
まるで自分の映し鏡をそこに魅入って
危ない橋を渡っている方がましなのか
生きる意味より重たい実感を僕にくれ
金が糞って位に貴重な経験を置き忘れ
昨日今日最近を彷徨い流離い唾を吐く
飼い慣らされた純情がそれは違うなと
脳裏で軽く囁き焦らされ揺らぐ現実を
呪い殺す魔法等は知らぬ生き方をした
ねえどうしてどうしたら取り戻せるか
熱い気持が冷えきった一月の夜更けに
埋まらない過去という名の穴を藪睨み
苦しみ痛くて爆ぜる位の謳歌を失くし
自分は人でなしになりそうな儘でいる
ねえどうして何故だろう生きる事には
事欠く筈などないと今更断言出来ない
生々しい新鮮な感情を失い生き長らえ
歳を食らいヤキが回る自分にはせめて
あの頃の息吹を口に押し込んで欲しい
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