ここは、黄の国。
悪逆非道の王国だ。
ここに、今日教会の鐘を聞きながら、
皇女と皇子が生まれた。
だが、双子は不運があると言われ
皇子は谷底へ捨てられた。
約10年後
皇女は、14歳で、
この黄の国の頂点に君臨していた
絢爛豪華な調度品。
愛馬のジョセフィーヌ。
この世は全て彼女のものだった。
そんな彼女の元に、新しい召使がやってきた。
彼の姿を見て少女は言った。
「おかえりなさい」と
そう、彼は10年前に谷底に捨てられた皇女の双子の弟。
あの時の皇子だったのだ
ただいま」
と、皇子が言った。
皇子はこう思っていた
(君を守る、そのためなら、僕は悪にだってなってやる)と…
皇女は、青の国の皇子に思いを寄せていた。
周りの者たちは
『無理だろ』
『無理よね』
などと、言っていた。
僕たちは隣国、緑の国へやってきた。
そこで目にしたのは、
青の国の皇子が、緑色の髪をした少女といる光景だった。
僕は、その緑の少女に人目ぼれをしてしまった。
皇女は、その光景を見て、
ワナワナと体を震わせていた。
僕たちが城へ帰ると、
皇女は、緑のバラを握りつぶしながら言った。
『緑の国を滅ぼしなさい!1人も残さず!あの緑の少女を!』
僕は、皇女を抱きしめた。
僕の目から涙が流れている。
緑の少女は僕が殺さないといけないからだ。
幾多の家が焼き払われ、
幾多の命が消えていく。
そして、僕は緑の少女を殺した。
緑の国を滅んだ。
緑の少女の亡骸を見た青の皇子は言った。
『黄の国との開戦を告げる』
同時刻、赤い鎧の女剣士と民衆が広場に集まっていた。
そして、赤い鎧の女剣士は言った
『開戦だ!!!』
かの皇子は思った、
もうすぐこの国は滅ぶだろうと、
怒れる国民たちの手で、
これが報いなら、
僕は逆らおう。
「ねぇ、逃げよう!!」
と王女が言った。
大臣たちも逃げ出した。
僕は、言った
「僕の服を貸してあげる」
「これを着て逃げて」
王女は
「でも、もしバレたら」
「大丈夫、僕たちは双子だから」
「ちゃんと、君の元に戻るから」
王女は、僕の服を着て走り去った。
彼女は逃亡者。
僕は王女、
彼女がもし、悪ならば、
僕だって同じ血が流れている。
僕はついに捕まった。
壁の影で隠れていた王女がいた。
もう少しで、僕のほうに走り出そうとしているようだ。
「触るなこの無礼者!!」
僕は彼女を守るために言った。
王女は北のほうへ向かった。
処刑の時間は協会の鐘がなる時間。
彼女の楽園は
もろくもはかなく崩れていった。
この黄の国の頂点は
齢14の王女様
僕の姉弟だ。
彼女は今どうしているだろう。
僕はそう考えながら、処刑日になった
民衆たちの中に、
王女がいた。
僕は少し微笑んだ
僕は、ほかの人には目もくれずこういった。
「あら、おやつに時間だわ」
僕は死んだ。
王女は嘆き悲しんでいた。
民衆たちが去っても
悲しんでいた。
そして彼女は思った。
彼の分まで精一杯生きようと。
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